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妹尾雅之

アパレル事業を総合的にサポートする繊維のプロ

妹尾雅之(せのおまさゆき) / アパレル関連品の企画・販売

株式会社オフィス雅

コラム

綿のサステナブル素材、Cotton USAについて。アパレルに使用しやすい素材です。

2022年4月13日 公開 / 2022年5月21日更新

テーマ:サステナブル

コラムカテゴリ:ビジネス

 昨今深刻化している、地球温暖化現象の対策としてアパレル業界でも、サステナブル・SDGs(Sustainable Development Goals)を意識した素材の問い合わせや活用が増加しています。今回のコラムでは、オーガニックコットン・リサイクルコットンなどのサステナブル素材の中でも、特にアパレル製品のコスト的にも生産背景的にも使いやすいCOTTON USAについて紹介したいと思います。


☆関連記事、オーガニックコットンについてはこちら

https://www.office-miyabi.net/topics/4454/

【COTTON USAとは】

 COTTON USAとは、全米綿花評議会(NCC)の輸出促進機関の国際綿花評議会(CCI)によって徹底的に合理化・近代化された栽培方法で生産された綿花に与えられる称号です。大規模農法で品質・生産量とも高水準をキープし最新の科学技術を駆使し、経済性・環境保護性・綿花農家への社会的責任を考慮した、責任ある綿花生産で生産された綿花です。
 具体的には、サプライチェーンの綿花農家保護のためにフェアトレードはもちろんのこと生産環境改善をサポートし、綿花生産性を向上し土地使用面積や、使用水量を削減したりと、綿花生産がこれから将来的にも持続可能で継続性のあるものにするための取り組みをしています。

【なぜCOTTON USAなのか?】

 オーガニックコットンとかリサイクルコットンとか数多くあるサステナブルの綿素材の中で、なぜCOTTON USAを紹介するのか?というと、

1.価格


 オーガニックコットン、リサイクルコットンに比べ一般的なコットンとの価格差が少ないということです。どうしてもサステナブルという素材になると、生産効率が落ちたり原料をリサイクルするために工程が増えたりとコストアップしてしまいますが、COTTON USAは、前述のように綿花農家の保護のため生産性向上にも重きを置いているのでコストメリットがあります。

2.安定した生産供給量


 生産量が他のサステナブル素材より多いため安定的に供給可能ということです。まさに現状、昨今のサステナブル素材ブームで、オーガニックコットンは供給がタイトになり価格も上昇してきています。

3.販促物


 下げ札などの販促物の制約が少ないということです。下記のようなCOTTON USA TMの下げ札を使用する場合は、最終ユーザー(アパレル・小売)が、使用糸番手・アイテム・数量・アメリカ綿内容確認書(使用量/紡績工場届け出)を国際綿花評議会・一般財団法人日本綿花振興会に提出する必要がありますが、トレードマークが必要ない場合はオリジナルの下げ札・ネームタグなどを比較的自由に作成し使用することができます。

*トレードマーク使用の下げ札

4.糸のバリエーション


 COTTON USAの綿花を使い色々な糸のバリエーションが可能ということです。中国を代表とするアパレル製品の生産国の多くの紡績工場でCOTTON USAの綿花が使用されています。これがコストメリットがある理由の一つでもありますが、その紡績工場の設備で、柔らかく均一の糸であるリングヤーン、ハードでナチュラルなムラ感のあるオープンエンドヤーン、シャリ感があり毛羽が少ないボルテックスヤーンなどに加え、杢糸・リサイクルポリエステルとの混紡など色々な糸を作ることができます。

5.海洋環境にやさしい


 これはすべての天然繊維にも言えることです。洗濯したときにアパレル製品から脱落する繊維が排水とともに海洋に流れるマイクロファイバーは非常に問題になっています。ポリエステルやナイロンの化学繊維は生分解性がないため海洋を浮遊し、それを魚類が飲み込んでしまったり、海洋環境を破壊したりしますが、COTTON USAなどの綿や麻など天然繊維は生分解するため海洋環境に優しい素材です。

【まとめ】

 以上が、COTTON USAをお薦めする理由です。昨今のアパレル業界は大量生産大量排気や、二酸化炭素の排出量の多さでも、時流に逆らっているような報道もよくされます。われわれ業界に携わる関係者が環境について今一度取り組んで行くにも、COTTON USAは価値のあるサステナブル素材であると思います。

 このたびも、最後までコラムを読んで頂きありがとうございました。
弊社、HPでも作成事例やTOPICSで情報発信しておりますので、ご覧頂けると嬉しいです。
㈱オフィス雅ホームページ

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この記事を書いたプロ

妹尾雅之

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