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堀籠芳明

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コラム

学び合うのではなく、教え合う

中学生・高校生

2017年4月19日 / 2018年3月5日更新




Learning Pyramid(ラーニングピラミッド)をご存知でしょうか。図のようなピラミッド型をしたものですが、これは様々な学習の仕方における学習定着率の違いを表しています。学習定着率とは具体的に「2週間後にしっかりと覚えていられるか」を意味しています。上から、講義を受けるだけの「Lecture」から始まり、下に行けば行くほど学習定着率は高まっていきます。教科書を自ら読んで学習する「Reading」、それに映像や音声を加えた「Audiovisual」、実際にそれを目の当たりにする「Demonstration」、友達と話し合う「Discussion Group」、実際に自ら練習する「Practice doing」、そして最後に他の人に教える「Teaching Others」というような階層になっています。簡単にまとめてしまえば、Lectureという受動的な学習から最も能動的なTeaching Othersでは、後者の方が45倍も学習効果が高いという研究結果を示したものになっているわけです。どの学習方法にも言及していく余地は多々あるかとは思いますが、今回は最も学習定着率が高いとされるTeaching Othersに焦点をしぼり、なぜこの学習方法が最も良いとされているのかを考えていきたいと思います。


教えることができなければ出直すべし


なぜ「だれかに教えることが最も良い勉強方法」なのでしょうか。結論から言うと、誰かに教えることができるということは、その知識が自分の“血肉”となっている証拠だからです。自分の頭の中で何を覚えなければいけないか、そしてそれをどうやって使っていくか、ポイントはどこかなどがすべて整理されていなければ人に教え、それを理解させることなんてできません。ですので、裏を返せばだれかに教えることができないということは完璧に自分の中で吸収しきれていないことも意味することにもなります。もし、自分がしっかり理解できているかなとか、うちの子はちゃんとわかっているのだろうかと悩まれた際には、だれかに説明し、納得させることができるかどうかで判断することをお勧めします。うちの塾でもある単元の生徒の習熟度を調べるときは、必ず、「後輩にどうやって教える?」という質問をし、本当に授業の内容を理解できているかどうかをチェックするようにしています。しかし、だれかに教える機会なんてそうそうないのも事実でしょう。どうすれば、教えるという機会を持ち、自分の理解度をチェックすることができるのかとお悩みの方も多いでしょう。私の例から言いますと、私は恵まれていたことに学校でも塾でも素晴らしい先生方に出会わせていただいたおかげで、その尊敬する先生の真似をしたがり、鏡の前で先生たちのように生徒たちに教える練習していた変わった子どもでした。ですので、Teaching Othersの学習定着率などという小難しいことは全く知りませんでしたが、今思うと当時の変わった趣味が無意識に私の頭の中を整理してくれていたのだと気付かされます。しかし、なにも私のように親に心配されるような行動をとらなくてもだれにでもできる「教える練習」をいくつかご紹介したいと思います。


最終奥義「独り言」 


教えるというのは、実はすごく恩着せがましいものかもしれません。なぜならもしかしたら教わる方は必ずしも教えてほしいという感情を抱いていないかもしれないからです。ましてや同級生の友達に教えるというのも双方のプライドが邪魔になるかもしれませんし、家族となると照れというものが邪魔をしてくると考えられます。ですので、私がお勧めする教える相手はペットです。ペットでれば何一つ文句を言わず聞いてくれますし、私のように鏡に向かって一人で語っているという危ない光景にはなりませんのでお勧めです。私も大学生になってからは愛犬に相手をしてもらいました。ただ、ペットは「わかんない、もう一回説明して」ということも言ってくれませんから、採点者は自分です。そこは鬼の採点者となり、どこかであやふやな説明になってしまったり、詰まってしまったときにはもう一度机に戻って出直すようにしましょう。ペットを飼っていなくて困っている方もいるでしょう。大丈夫です。そういう人は勉強するとき、「独り言」を言うように心掛けましょう。あんまり大きい声ではまた親に心配されますから適度な大きさで。独り言は本来だれかになにかを伝えようというものではありませんが、あれは自分の頭の中を整理しようとしている行為なのです。独り言でも論理的に欠如していれば自分でも気持ちが悪くなり絶対にそこで思考が止まってしまうでしょう。ですので、独り言がずっと続くということはしっかりと理解ができているということに他ならないのです。とすれば、それはTeaching Othersの根源にあるものと同じであり、独り言により代用できるはずなのです。私の経験上、独り言を言う人間に変わった人間は多くてもテストの点数が低かった人間は少なかったように思います。あとはこれも独り言ということに似ていますが、テストや試験の最中に「いつも教わっている先生を思い出せ」というようなことも塾生には言っています。なぜかと言えば、先生を思い出しながら問題を解くということは、自分が疑似的にだれかに教えている感覚になることができるからです。一発勝負のテストなどでは塾生たちにとってこの感覚が問題を解くときのこの上ない“自信”となっているようです。


作りたい「教師塾」


もちろん、これまで挙げてきたようなことをせず、一緒に勉強を切磋琢磨できる友人に出会えることが一番です。そういう友人は一生ものになるでしょう。それができる友人を増やしみんなで学び合うだけでなく、「教え合う」関係性を築いていってほしいと思います。その考えのもと、私もいずれは生徒が学ぶのではなく、生徒が教える「教師塾」のような学習塾を作ってみたいとも考えています。それこそもし一緒に実現に向けやっていきたいという方がいれば幸いです。


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