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福田 シェシャドゥリ 育子

トラウマケアと心づくりセミナーを行う心理セラピスト

福田 シェシャドゥリ 育子(ふくたしぇしゃどぅりいくこ) / 心理カウンセラー

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コラム

医療トラウマ

2019年12月3日 公開 / 2019年12月5日更新

テーマ:ソーマティック・エクスペリエンシング

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

医療トラウマのワークショップ

ソーマティック・エクスペリエンシング(以後SE)、大分トレーニングのトレーナー、ドイツ人、イッタ先生のパートナー、ウーリ先生は
元麻酔医です。
現在は SEセラピスト、アシスタントをされており 11月の大分トレーニングでも アシスタントとして参加されました。

その後、麻酔医であったこと、トラウマセラピストの立場から
海浜幕張で「医療トラウマ」のワークショップをされました。

私は 大分トレーニングではアシスタント、
海浜幕張では 受講生としてお二方にお目にかかりました。

医療トラウマを見つけるデモセッション

1日目の午後だったと思います。

「医療トラウマをどのように見つけるかのデモセッションをします。
皆さんのなかで デモに出ても良いという方はありますか?」
と ウーリ先生が参加者に問われました。

2~3回の問いかけに どなたもおられなかったので
私は挙手をして デモセッションに出ました。

① ウーリが床に赤い長いロープを伸ばしておきました。
  記憶に上る医療を受けた出来事を 
  誕生から現在まで 5つほど示すようにとの指示がありました。
  造花と石が5つずつありました。
  
  医療を受けた記憶に石を置きます。
  その中の肯定的な側面を探し、花を置きます。

② まず、誕生は 自然分娩だったのか 帝王切開だったのかを聞かれました。
  何か問題があったか そうでなかったか。

③ 次に時系列で受けた手術等を示します。
  私が記憶にでたのは 
  7才の時の アデノイドの手術でした。
  
 「泣かないで手術を受けたら お人形を買ってあげる」
  という両親との約束がありました。
 「手術の間も ずっとそのことだけを考えていました。」
 「手術後は 一晩だけ病院で寝ました。
  母も同じベットで寝ました。
  母と寝ることが出来て うれしかった記憶があります。」
 「翌日は スチームのようなものを喉にかけられました。
  美味しいと思いました。」

 手術の前、後、その夜、次の日の状態を聞かれて
 上記のように答えました。

④ 8才、歯科での治療、痛い!痛い!痛い!
  という記憶のみ。
  
  歯科健診に行かなくてはいけないと思いつつ
  5年ほど行っていなかった私!
  今年、6月に DAReのセラピーを
  DAReのトレーナーのパトリシア先生から受けました。

  そして8月、ようやく歯科医院に行ったという話をしました。
 
 「今、身体では何に気づきますか?」
 とのウーリ先生の問いに
 「足が地についていない、
  少し浮いている感じがします。」
 と答えます。
 「まだ 8才の時のトラウマ処理は
  終わっていませんね。
  でも、歯医者には行けたのですね。」
 と ウーリ先生。

⑤ 15才、虫垂炎の手術。
  「横を向いて。はい、注射をします。」
  とだけ言われた。

  痛い!
  動きたかった!
  でも 動いてはいけない、と直感的に思い、
  動かなかった。

  成人してから
  虫垂炎の麻酔が原因で下半身麻痺になった男性と結婚していた人に出会った。
  あの時、動いていたら
  自分もそうなっていたかもしれない
  
  その思いが何かある度に
  ふと出てくる

⑥ 40才、人間ドックで婦人科のチェックを受けた時
  医師から不適切な触れられ方をした。
  「何をしたんですか!」
  と声を出せなかった。
  医師にも腹が立つ。
  声を出せなかった自分にも腹が立つ。

「医療トラウマがあるかどうかは このようにして見つけます。」
とウーリ先生。

「見つけ方だけだったのね。
 大丈夫?」
と ワークショップの主催者、花丘ちぐささんが声をかけてくださいました。

※花丘ちぐささんは
「ポリヴェーガル理論入門」「レジリエンスを育む」「トラウマと記憶」
の訳者です。
SEワークショップ等を主催されてもいます。

2日目に起きた出来事

麻酔医だったウーリ先生が 麻酔の種類を
写真で説明していきました。

すると 脊髄に麻酔を打つという大きな写真がでました。

私の目にその情報が身体に入り、
身体に緊張が走りました。

ウーリ先生は 医療がトラウマにならない為に
どのようなことが必要かを説明していました。

「麻酔は ~という手順で行います。
 麻酔が取れていくのには どれくらいの時間がかかります。
 取れて行くときに 震えるという身体症状が起きることがあります。」

「このような情報がないと
 患者にとって 麻酔もトラウマになることがあります。」

そのうちに 私の身体が小さく前後に動き始めました。
「滞っていたエネルギーが 出て行っている」
と昨日の説明にあったことです。

そうだ!
ウーリ先生がそこにいて 麻酔の説明をしている。
これが 私に「欠けていた体験」そのもの。
これは 実際には無かったけれど あったらどうなっていたか
というセラピーでイメージすること、そのものだ!

ただ身体のゆれと ウーリ先生の声だけに意識がいっていました。

※私がクライエントさんにセラピーをする時を思い起していました。

しばらくして もう一度 映し出されている写真を見ました。

前に感じたほど強い感情は出ませんでした。
「ある程度は 処理ができた!」
という感覚がありました。

医療の視点でトラウマを見る

昼休み、イッタ先生から聞かれました。
「きのうのデモ、どうだった?
 今朝、ウーリは あなたに尋ねる必要があったと思うけれど。」

「実は 先ほど 身体が揺れて・・・」
と説明しました。

午後の講義が始まると ウーリ先生が
「今朝、確認しなかったけれど・・・。
 その後、どうですか?」
と聞かれ、答えました。
「面白い体験でした。」

歯科治療がトラウマだったと分かっていて
セラピーも受けていたけれど
時系列に並べて
それらを見たことがなかったからです。

これまで 転倒、怪我、手術など
初回面接の時に伺ってはいました。
時系列には 見たことがありませんでした。

学びには きりがありません!!!

この記事を書いたプロ

福田 シェシャドゥリ 育子

トラウマケアと心づくりセミナーを行う心理セラピスト

福田 シェシャドゥリ 育子(松戸こころの相談室)

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