夢や希望がかなう「失敗しない家づくり」のすすめ（2/3）

「家づくりを絶対に後悔させない」という決意

　以前はハウスメーカーの営業をしていた伊佐央さんですが、転勤した上司の後を引き継ぎ、新入社員として初めて担当した顧客に満足してもらえなかったという苦い経験をしました。「マイホームが思い通りにつくれず、失敗してしまった」と話す顧客に対して伊佐央さんは返す言葉もなく、強いショックを受けました。

　家づくりにはさまざまな分野の非常に多くの知識が必要です。メーカーや建設業者は顧客に十分な情報を提供し、知識を補っていくという重大な責任も担っています。しかし、当時はうまくいかず、新入社員で立場も弱いこともあり、結果的に満足してもらえませんでした。「家づくりを絶対に失敗してほしくない。後悔してほしくない。悲しい想いはしてほしくない」。そんな思いが、伊佐央さんの胸に深く刻まれました。

　そして、この決意は今も変わりません。電話があればすぐに駆けつけられるフットワークのよさ。顧客と納得いくまで時間をかけた打ち合わせから始まり、設計から完成まで伊佐央さんが関わります。職人も自社専属のスタッフがメーン。出入りの業者とも情報共有を念入りにして、十分に目が行き届くよう常に配慮しています。「顔の見える家づくり」で、顧客へ誠意を尽くしているのです。また、伊佐央さんは、専門知識と経験を生かし、定期的にボランティアで「失敗しない家づくり」のための講習会も開いています。ファイナンシャルプランナーを招いたり、実例を交えながらの勉強会は毎回好評です。このほか、顧客に対しての情報発信にも、日々精力的に取り組んでいます。

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