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関優子

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関優子(せきゆうこ)

株式会社キャリア・ジョセフィーヌ

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コラム

日本人が丁寧に「もの」を扱う理由とは?

2019年6月21日 公開 / 2019年8月13日更新

テーマ:大人のお作法



ものの扱い方にこころが表れる


国際線CA時代に、海外に行くたびに「異文化」を感じたことといえば、
「ものの扱い方」の意識の違いでした。

たとえば、レストランでお皿のお料理がこぼれそうなくらいの勢いで運ばれてきたり、
フライト先に到着したら、自分のスーツケースに足跡がくっきり残っていた、
なんてこともありました。(泣)

事実、日本ではあまり見られない光景ですが、あるフライト先でのこと・・・。

まさに今!踏まれている瞬間というのを何度か目の当たりにしたことがあります。

「せ、先輩〜!」と機内準備中に後輩に呼ばれ、指をさす方を見ると・・・・。

それは荒手の柔道の秘伝の「技」のように「どおりゃー」と私のスーツケースは宙に舞い、放り投げられていました。

・・・ん〜。目が点・・・。

ホテルでのチェックインでも自分のスーツケースが無造作に扱われていたら、
あなたはどのように感じるでしょうか?

まるで自分自身までもがぞんざいに扱われているかのような印象を受けてしまいますよね。

昨今、日本においてもものを荒々しく扱う人が増えてきたなあ。と感じることが多いのですが、
日本では古来よりものの扱い方に「こころが表れる」と考えられてきました。


ものの重さに関わらず大切なものは両手で扱う


片手で扱うのに十分な大きさや軽さのものは、うっかり片手で扱ってしまいがちですよね。
けれども、軽いものの時ほど丁重に扱うことで、相手の方を大切に思う「こころ」を表現することができます。

片手で扱えそうなものでも、両手で受け取る。
コレ鉄則です!→大切なものは必ず両手で扱います。

例えば、機内販売。
お客様にクレジットカードやレシートをお渡しする時、
客室乗務員は、必ず向きを考えて両手でお渡ししています。

たとえ、何らかの事情で片手でのお渡しになった時でも、
「片手で失礼いたします」とひとこと添えます。

逆に、重いもの。
例えば、持ってきて欲しいと依頼された資料や書籍が、かなり厚みと重量があるものだとしたら・・・・。
それをいかにも重そうに目の前に運んだとしたら、
もしかしたら受け取るお客様側は、こころ苦しく感じてしまうことになるかもしれません。

決して無理をする必要はありませんが、いかにも「重い」ということを相手に出来る限り伝わらないようにする配慮も必要かもしれませんね。
(ちなみにCA時代のわたくしは、あまりにも重いものは、お客様と一緒に上げるようにしておりました。)

美しい所作


(例)ハサミの渡し方

あなたは、日頃使っているハサミをお渡しになる時、どんな点に注意しているでしょうか?
刃先を相手に向けることは、当然のことながら危険であり失礼です。

だからといって、刃先を持ってお渡しすることも避けたい行為です。
なぜならば、指先の脂によって刃先が切れにくくなってしまう恐れがあるからです。
つまり、刃先を相手に向けたり自身で持つことがないよう、さらには相手が受け取りやすいように、ハサミの中心あたりを持ってお渡しするのが望ましいかと思います。

 手添え文化


日本航空時代に、美しく見える所作の一つに「手添え」というものがありました。

これは、日本独特の美しさとも言えると思います。

指先まできめ細やかに神経を行き届かせ、大切なものを扱っていますよ、
そして、その所有者であるあなたを大切に思っていますよ。という気持ちが込められています。

指先が美しい女性は、本物の上品さやエレガントさを漂わせていますよね。

何気ない日常の仕草でも、「もの」は丁寧に扱うことによって、
こころを通わせる「もの」にも変化させることができるのです。

この記事を書いたプロ

関優子

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