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村上浩司

幸せをつかめる「強い心」と「自発的な学習態度」を育てる教育家

村上浩司(むらかみひろし)

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コラム

ホームレスで惨めに死んだ私の父親が、息子の私に遺したDying Message。

子育て 伸ばし方

2016年5月26日 / 2018年8月14日更新



今から9年前の、ある夏の日の夕方でした。
自宅のアパートに戻ると、玄関扉に紙切れが挟んでありました。


手書きで、殴り書きで書かれた手紙。
書いた人は、警視庁向島警察署の警部補の方。全然知らない方でした。


私が3歳のときに離婚して音信不通だった父親が、先日、墨田区の公園で心臓麻痺を起こして死亡し、そのお知らせと身元引受人になってほしいとの依頼でした。どうやら、最期はホームレス同然だったみたいです。


父親は、育ちの良い人でした。
千葉では難関の市川高校出身、バスケットボールで国体の千葉県代表に選出され、明治大学を出て一流スポーツ用品メーカーで働いていました。


ちなみに余談ですが、私の母親も陸上短距離で国体の宮城県代表だったので、私の中途半端な足の速さ(高校では全校で2位、100mで11.3秒でした笑)は、この2人の体育会系の遺伝子のおかげなんでしょうね(笑)


父親は、祖父母に甘やかされて育ってきたみたいで、苦労知らずの人でした。せっかく手に入れたステータスもギャンブルによる借金絡みで会社も辞めることになり、手塩にかけて育ててきた(甘やかしてきた)祖父母も、息子である父親が見舞いに行くことは1度もなく、最期の瞬間も父親は看取ることなく、孤独に逝ってしまいました。


恐らく、祖父母はあの世で「育て方を間違えた」と後悔しているでしょうね。
かわいいひとり息子とはいえ、厳しく育てることをしないで甘やかしてしまったツケが、最期の看取りすらない状況に追いやってしまった結末なんだと思います。


まぁ、そんな父親と結婚した母親もなんだかなーなんですが、おかげで父親が音信不通になった後も、自宅に借金取りの電話が散々かかってきて、その電話を小学生の私が毎回受けている状態でした。小学生に「カネ早く返せ!」と言われてもね…。


母親は中卒ですので学はありませんが、知恵がある人でした。
公団の団地で貧乏生活を送りながらも、ハウスクリーニングの自営業を成功させ、私を女手ひとつで育てあげてくれたことは、私が生涯感謝すべきことです。


市川高校、明治大学、一流企業への就職。
これだけでも、我が子にもそういった人生を歩ませたいと親御さんは、現代でも少なからずいるはずです。ところが、経済力という観点で圧倒的に強かったのは、あまりにも皮肉なことに、サラブレッド育ちの父親ではなく、中卒の叩き上げだった母親の方でした。


私が、学歴なんてそこまで気にしてない理由は、そこにあります。
学歴なんて所詮は過去のモノ。知識よりも「知恵」を使える者こそ、世の中を強く生き抜いて幸せをつかんでいくことを、幼心に刻み込まれました。


結局、私は父親の身元引受人にはなりませんでした。
後で分かったことですが、父親は数百万の借金を抱えたまま逝ってしまったようで、60半ばにしてホームレスに転落では再起はまず不可能だったんでしょう。引き受けていたら私に全額借金が引き継がれるので、母親のことも思い、すべて放棄しました。


人間って、生まれてくるときは周囲から祝福されて生まれてくるわけです(最近はデキ婚でそうでもないケースも増えましたが…)。


でも、死ぬときは、みんなから惜しまれて旅立つ人ばかりじゃない。
こうして、人に迷惑をかけて生きてきた人は、孤独に死に、最期は誰も知らない行政関係者や葬儀屋の手によって葬られていく。


あまりにも哀しく、人間は業の深い生き物なんだなと痛感させられます。


私は、父親の最期のメッセージから、いかに他人様に迷惑をかけず、周囲の人の幸せに尽くして、自分も幸せを噛み締めながら生きていくか…そう伝えられた気がします。


父親も、決して悪い人ではないと思いますが、父親自身にも問題があったろうし、そう育ててしまった祖父母にも大きな問題があったと思っています。私が向こうの世界に逝ったら、1度くらいは父親と呑んで本音で話してみたいなと思ったりします。


私が、「お子さんを変えるには、まず親から変わらなきゃダメです!」といつも強く訴えているのは、そういった私自身の生い立ちや想いもあるからです。


現代の子育ては、過保護が当たり前になってしまいました。
厳しく育てるなど、昭和の産物に成り下がってしまった感があります。


褒めて伸ばすだけに徹した結果、学歴や肩書は手に入るかもしれません。


でも、時として厳しくしなかったことで、他人の心の痛みが分からず、他人の気持ちを汲み取ろうとしないで自分が自分が…を前面に押し出す人間ができあがる可能性は大いにあります。たぶん、私の父親だけではないはずです。


他人の心の痛みが分からない、要するに「自分が中心に地球が回っている」と思っているお子さんに育ててしまうと、親や周りから与えられて当然という思考になってしまいます。親のありがたみも分からなくなり、最後は親すら見捨てても平然な顔をしています。


子育てを間違えると、親であるあなたも、手塩にかけて育てたお子さんに見捨てられる危険性が大いにあるということです。


高校受験どころか、中学受験、ひいては小学校受験や幼稚園受験など、目に見える肩書ばかりに執着するのではなく、お子さんが他者の心の痛みを理解できる、人間味に溢れた子に育てる方が、遥かに価値があると考えるのは、私だけではないはずです。


これからの日本を背負っていく子どもたちが、「与えられて当然」と思うのではなく、「与えられたことに感謝できる」心を育んでいってくれることを、私も願ってやみません。こればかりは、親であるあなたの育て方次第なんですから。


子どもには、どんな才能が眠っているか分かりません。
でも、その才能をうぬぼれてダメにしてしまうお子さんにしないための育て方を、親であるあなたが真剣に考えてほしいものです。

あなたのお子さんの学力を復活させます!ぜひ私にお任せ下さい!


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