コラム一覧
第50回 機会主義の狡猾さと知的財産権による保護
2019-02-18
市場において、狡猾さを有した悪意の人々と取引する場合、相互に駆け引きが起こり、「取引コスト」と呼ばれる多大な無駄が発生することになる。この無駄を節約するために特許制度が制定された。 前回(第49...
第49回 「ニッポンのジレンマ」のコスパと、科学技術の発達
2019-01-08
2019年元日のNHKスペシャル番組『“コスパ社会”を越えて@渋谷』に対し、Twitter上では「テーマが漠然としたヘンな問いだった」という批判がある。 コストパフォーマンス・インデックス(CPI)は、100年レベ...
第48回 ランプと筆記具のセットを弟子に贈った西澤潤一先生
2018-12-19
西澤潤一第17代東北大総長の弟子の中には、結婚のお祝いにランプと筆記具のセットを贈られた方が何人かいるということである。『夜中にアイデアが浮かんだら直ちに書き留めよ』という趣旨だそうである。 ...
第47回 幼児が発明した特許(その2)
2018-09-29
発明は知識の多い特別な人のみに可能な、特殊な能力を必要とする難しいものではない。 2018/09/22(土)放送のNHKの番組「チコちゃんに叱られる!」で、金沢工業大学で認知心理学や認知神経科学の教授をされ...
第46回 幼児が発明した特許(その1)
2018-06-07
新聞各紙によれば、日本政府は2019年10月から幼児教育・保育の無償化を全面的に実施する方針を2018年5月28日までに固めたと報道されている。2017年12月8日に政府が「人づくり革命」の経済政策パッケージを閣議...
第45回 不常識を非まじめに考えた小学生の特許(米国編)
2018-05-04
5月5日は子供の日である。 第41回~第44回では日本の小学生の特許を紹介したが、今回は米国の小学生の特許を紹介する。今回の後段で説明するが、第42回で紹介したデザイン会社アイディオ(IDEO)が子供...
第44回 不常識を非まじめに考えた小学生の特許(その4)
2018-05-01
NHKが2016年11月14日にTV放送した「プロフェッショナル仕事の流儀」の中で「ゆるまないネジ(国際公開第2009/104767号)」を発明した道脇裕(みちわけ・ひろし)氏が紹介された。道脇氏は『専門家とかすごい技...
第43回 不常識を非まじめに考えた小学生の特許(その3)
2018-04-27
小学校の先生や、市町村等の教育委員会レベルにおいて、実用新案と特許の違いが理解されていない事例が多いことは重大な問題である。 先生等に限らず、実用新案権に関して誤解している人が多く、私のとこ...
第42回 不常識を非まじめに考えた小学生の特許(その2)
2018-04-17
「デザイン」の語源をラテン語から読み解くと「de+signare」になり、「……から印を付ける」という意味になるらしい。しかし、英語の「design」で読み解くと「de=否定 + Sign=記号」となり、「記号的なものから...
第41回 不常識を非まじめに考えた小学生の特許(その1)
2018-04-13
何が特許になるかというと「不常識(=新しい常識)な発明」が特許になるということになろう。我が師西澤潤一東北大総長は、私の学生時代に「人間は25歳を過ぎたら出がらしだ」と言われて、研究の指導をされて...
第40回 PBP型の請求項しか書けないのであれば、ノウハウとして秘匿すべき
2017-09-11
「物の発明」をその製造方法で記述してその「物」を特定することは可能であろうか。特許は、特許請求の範囲にその権利範囲となる「ひとまとまりの技術的思想」を文言で記載する。この特許請求の範囲の文言表...
第39回 ノウハウ文書を記載するための仕事言葉
2017-05-24
このコラムの第38回で「ノウハウ文書」にタイムスタンプを押すサービスを紹介した。ノウハウ文書という私書証書を書くこと(=見える化)により技術内容が明確になる(築像できる)。しかし、暗黙知であるノウ...
第38回 特許庁とINPITが「タイムスタンプ」を保管するサービスを開始
2017-04-14
2017年3月27日から、独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)が、知的財産に関連する電子文書に対して時刻証明をした「タイムスタンプ」を保管するサービスの提供を、特許庁の協力で開始している。INPIT(イン...
第37回 日本では他人の著名な商標を先取り出願しても登録されないが、……
2017-02-07
U氏が商標の先取り出願をしたことにより、ピコ太郎は「PPAP」が使えなくなるのかということが話題になっているが、青森県にもU氏の商標の先取り出願により混乱を受けた被害例がある。しかし、U氏が2014~2016年...
第36回 卓球もイノベーションで進歩しています
2017-01-25
ピンポン(PING-PONG)は、1900年に英国で商標登録されていた(英国商標登録第233.177号)。ピンポン(卓球)の進歩は選手の技術や技能のイノベーションがあるが、その背景には1880年代の前半から始まったラケッ...
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