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石倉伸一

労働問題、年金、労働・社会保険のプロ

石倉伸一(いしくらしんいち)

青い森いしくら事務所

コラム

歓送迎会の季節「飲みニケーション」で上司が気をつけておきたいこと(セクハラやパワハラについて)

トピックス

2014年3月13日

 これから企業の歓送迎会のシーズンを迎える訳ですが、歓送迎会のみならず、企業内での飲み会で気をつけて頂きたい事があります。酒に呑まれやすやすい方や上司の方には、特に気をつけて頂きたいと思います。
 それは宴会でのセクハラ・パワハラの問題です。
 
 「今日は無礼講!」と言っても、羽目の外し過ぎには注意が必要です。
 不必要に体を触ったり、性的な自慢話や下ネタ話、相手に対し個人的な事を執拗に聞き出したり、食事やデートに執拗に誘うなどのセクハラ行為です。
 セクハラを行った人は、飲み過ぎで覚えていないとか、冗談などと後から取り繕っても、受け手側が不快に感じ、セクハラだと認識すると不法行為となる事があります。
 企業には、男女雇用機会均等法によって、セクハラ防止の配慮義務が課せられておりますので、使用者責任を追求され、損害賠償責任が生じることも十分にあり得ます。

 また上司が部下に対し、宴会の席で大声で叱責したり、物を投げつけたり、足で蹴ったり胸ぐらを掴んだり、裸踊りを強要したり、給料泥棒、目障りなどと人格を否定するような言動を行うパワハラ行為です。
 上司が注意・指導と称し悪意がなかったとしても、侮辱・暴言などの精神的攻撃や、隔離・無視、遂行不可能な過大業務の強制や逆に仕事を与えないなどの、いじめ・嫌がらせは、業務の適正な範囲(社会通念上相当な行為)を超えるものであり、暴力行為はもってのほかです。こちらも立証されれば不法行為となる事があります。
 セクハラ・パワハラが原因でメンタルヘルスに悪影響を及ぼし、うつ病などの精神疾患を発症し、労災認定される方も増加してきております。
 また心の健康を害するだけでなく、職場の雰囲気・生産性の悪化や人材の流出、さらに不法行為責任や安全配慮義務違反などの法的責任を問われて訴訟による金銭的負担の発生、そして企業イメージの低下と、企業へも大きな悪影響を及ぼすことも考えられます。

 せっかくのお酒がまずくなる話ばかりで恐縮ですが、しっかりとご理解ご認識して頂き、参加された皆さんが、楽しく愉快な気分になれる宴会をお楽しみ頂きたいと思います。
 それではわたくしも今日は飲み会なので、そろそろ飲みに行って来ま~す!

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