塗装歴25年！日々精進の塗装マニア職人（3/3）

最先端技術も取り入れる、職人の思いと技術

　時代遅れと思われがちな職人技に魅せられ、探求しながらも、新しい技術や資材もしっかりと考えながら取り入れてきたという大和さん。お客様に納得して喜んでもらえるために、良いと思ったものはどんどん取り入れるようにしているそうです。
　「例えば、外壁塗装の場合には〈カラーシュミレーター〉で塗装後のイメージを観ることができます。数センチのカラーカタログで決めた色を住まい全体に塗装したイメージも観ることが出来ます。『想像と違った』などのトラブルを回避するというより、お客様と私たちが同じイメージを共有できるところがイイんですよ」と大和さん。また、色のデーターを末端にキャッチするアプリを使用して、希望の色をお客様と確認するなど、最先端のツールも導入済み。経験と勘の職人技を磨き、受け継ぎながらもこうした技術を導入したのは、お客様への思いがありました。「これまでの経験や勘でお客様を妥協させたく無いんですよ。充分納得いただくためのコミュニケーションツールなんですよ。勝手な職人技で妥協してもらうのではなく、納得したお客様と同じ思いを抱きながら色を塗る。そんな仕事をしたいんです」

　唯一の趣味ともいえる「伝説・不思議探訪」で、史跡・寺院仏閣を訪れたり、奥様とちょっと話題のお店へ美味しいものを食べにいく大和さんですが、古今東西の有名建築物や店舗を研究視察するのも最近の楽しみ。「昔の有名ホテルなんか凄いですよ。こんなとこまでしっかり塗装出来てるし、なにより美しい。自分も後世に残るような仕事が出来るような職人になりたいですね」と情熱的に語る大和さんは、どこまでも塗装道を追求する日々精進の塗装マニアでした。

（取材年月：2018年8月）

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