コラム
癌の予防・再発防止
2017年3月3日
太海堂漢方の健康情報④
~みなさん、癌のはじまり(癌化)ご存知ですか?~
日本人の2人に1人は、癌になっています。癌になるのを少しでも未然に防いだり、癌治療後の再発を防ぐために大切なこととは?
*昔は癌は遺伝だとか、ストレスや食の欧米化など様々な要因で何年もかけて少しづつ大きくなると言われていました。
しかしそのもっと大元の原因は、『萎縮・虚血(低酸素)から発生する。』と言う事が解っています。また、強い虚血後の血流再開(血液再灌流)時に発生する多量の活性酸素も細胞にダメージを与えます。
ストレスや冷え凝りなどから各内臓や筋肉、神経、粘膜など萎縮して血流が行き渡らなくなると多くの細胞は酸欠になります。この低酸素状態がつづくと多くの細胞は障害が生じ死んでいきますが(アポトーシスといいます。)、それでも生き延びようとして、ごくまれにこのような酸素がない環境下にも対応する細胞が発現します。これが癌化です。
酸素がない状態でも、生きていくために必要なATPというエネルギーを作り出せる特質的なエネルギー代謝環境を作り上げるのです。専門的に言うと、解糖系のエネルギー代謝と言います。この時に多量の乳酸が生成されます。これによって癌の周囲が酸性・炎症(慢性炎症)になり、同時に癌細胞から様々な物質(サイトカイン)が放出され、ますます癌細胞が増えやすい状態になってしまいます。この環境下では、免疫細胞さえも操られてしまいます。
癌予防・再発防止には、
冷えて・縮こまり・凝り固まり・萎縮して、血流がない状態を、温めて・揺り動かし・ほぐして血流を改善することが大切です。前回の運動・ストレッチなども参考にしてみて下さい。
*運動・ストレッチ・・・主に筋肉をほぐす。
*呼吸法・・・内臓を動かし横隔膜を上下させ、内臓をほぐす。
また、酸性化を防ぐ食事もとても有効です。また活性酸素に有効な抗酸化作用のあるものも毎日取り入れたいものです。
精神的ストレスからくる凝り・萎縮が一番強烈です。なかなか解きほぐすことができないものです。
いざ、そのような時に、牛黄清心元があります。麝香(ジャコウ)・牛黄(牛黄)の漢方成分が、ストレスなどでがちがちに萎縮したものを、揺り動かしほぐして血流をなめらかに回復してくれます。からだ・心がどうしようもないときは、ぜひ服用してみて下さい。
世界の王貞治選手を育てた恩師、荒川博コーチご存知ですか?厳しい指導で野球の名選手をたくさん育てた名コーチです。この猛特訓で有名な指導者の言葉です。
『選手を、感情のまま怒っても萎縮させるだけ、本人の気持ちを尊重して見守ることが指導で一番大切。』
厳しい中にも選手を萎縮させない優しい細やかな心を感じさせます。スポーツの世界でも、健康の世界でも萎縮すること、萎縮させることは良くないですね。
萎縮ではなく伸び伸びが大切です。
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