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土田茂

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土田茂(つちだしげる) / ファイナンシャルプランナー

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コラム

「人生3大資金」あなたの優先度は???

2020年5月11日 公開 / 2020年5月14日更新

テーマ:ライフプラン

コラムカテゴリ:お金・保険

コラムキーワード: IFAファイナンシャルプランナー 相談貯蓄型保険

こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの土田です。

人生3大資金といえば、一般的に「教育資金」「住宅資金」「老後資金」ですが、この3つのどこに一番お金を掛けたいか(優先度)でライフプランはかなり変わります。

今日の日経新聞にこんな記事が
日経新聞5/11朝刊「老後の備えより教育費」6割
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20200511&ng=DGKKZO58907980Y0A500C2CK8000

以下引用
自分たちの老後の備えより子どもの教育費を優先し、費用がかさんでも子どもに海外留学を経験させたい親が多数派であることがソニー生命の調べで分かった。2020年2~3月、大学生以下の子どもを持つ保護者にインターネット上で尋ねた。
全体の64%が「老後の備えより子どもの教育費にお金を回したい」と回答、大学などについては8割が「多少費用がかさんでも進学させたい」と答えた。
引用終わり

子どもにとって教育は「将来への投資」です。
必ずしも学歴は必要ない社会になってきたとはいえ、学歴が無ければなれない職業もたくさんありますし、レベルの高い学校ならば、そこでできる人脈もまた大きな財産になるでしょう。また、海外留学も大きな経験になりますし、グローバル社会では海外の習慣を知る事や語学の習得も大きな武器になります。

ですから、親としては「子供が将来しっかりと稼ぐ能力を付けられるように」とか「人間として大きくなってもらいたい」中には「いい結婚相手に恵まれるように」という方もいて、その為なら、多少無理してでも希望の進路に進ませたいと思うのが親心というものでしょう。

このアンケートもそういった結果となっている訳ですが、であるならばとても大事なことがあります。

それは、

どんな手段で「教育資金」を用意するのか?

です。

このアンケートもソニー生命のアンケート結果ですが、多くの方が

「子供が生まれたら学資保険」

と思っています。※そして実際に加入してしまっています。

しかし、残念ながら今は「保険で資産運用しても増えない」時代です。

私が子供のころなら、銀行預金でも学資保険でも結構増えたのですが、今は空前の低金利時代です。銀行預金の金利をイメージして頂ければ想像できると思いますが、学資保険も低金利の影響でほとんど金利がない商品になってしまっています。

なので、今各社が出している「学資保険」的なものは、例えば10年間だけ掛金を支払い、その後数年間(7年とか10年とか)は寝かせておいて、子供が大学に行く年齢から4年に分けて受け取るような商品が主流となっています。

しかし、それでも支払った掛金(元本)の1割も増えない商品となっており、運用効果が低く学費を賄えるほどの金額にはなっていません。

ですから、「教育資金は何で用意したら良いですか?」という質問には、私は基本的に「積立投資」で用意すると良いと答えています。

学資保険の場合の例
月15000円を10年間支払う=元金180万円
そして7年据え置きして18歳から4年に分けて47万円受け取る=受取合計188万円

積立投資の場合
月15000円を10年運用=元金180万円それを年率3%で運用したと仮定
そして以後7年間も年率3%で運用し18歳で一括受取りとして
10年後の積立金額約209万円
209万円を7年運用で約257万円

と約60万円の差になります。元金が180万円なので60万円の差はかなり大きいですね!

因みに3%の運用利回りは決して高いものではなく、過去のデータで考えれば十分現実的なものです。※勿論保証されるものではありません。

また、保険で運用する場合は、当然保険に加入するので、途中で解約すると元本割れする可能性が高いですし、予想外の事態(新型コロナもそうですね)があって給料やボーナスが下がってしまったとしても、掛金を下げるには解約が伴います。つまり自由度があまりありません。

それに引き換え積立投資はいつでも止めたり、金額を下げたり上げたりでき自由度も高いです。(強制力が弱いのでそれが返って欠点かもしれませんが)

とはいえ、やはり投資はリスクがあるので怖いと思う方も多いと思います。

ですので、しっかりと投資の基本を学んだり、アドバイザーがいる中で行ったりする必要はありますね。


そして、もう一つ大事なのは、人生3大資金の中で、「教育資金」と「住宅資金」はローンが組めますが、「老後資金」はローンが組めないということです。

ですから、記事の通り、「自分の老後より子供の教育資金」と考えて老後資金が不足すると、結局子供に援助してもらわないと厳しくなってしまうので、バランスを取る事も重要ですね!

何れにしても、いくら準備するかという計画や資金を用意する手段など、しっかりと考えて行わないと、「こんなはずじゃなかった」という結果になってしまう確率が高いので、ライフプランを行い将来の家計も「見える化」して「問題」があれば対策しておくと安心です。

3.11や新型コロナなど人生には「まさか」があります。その一方で、漠然とした不安はあった(予測できた)のだけれど、先送りしていた結果、問題が浮き彫りになるというケースもあります。

人生3大資金に関しては明らかに後者の要素が強いので、漠然とした不安を現実にしないためにも早目の対策をお勧め致します!

お問合せはこちらからどうぞ。

今日もありがとうございました。

この記事を書いたプロ

土田茂

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土田茂(ライフ・デザイン・ラボ)

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