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土田茂

独立系ファイナンシャルプランナー!家族の人生設計を支えるプロ

土田茂(つちだしげる) / ファイナンシャルプランナー

ライフ・デザイン・ラボ

コラム

高まる「ライフプラン」の重要性!あなたは何歳まで働きますか?

2020年1月11日

テーマ:その他

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: ファイナンシャルプランナー 相談IFA生命保険 選び方

こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの土田です。


日本人のライフプランも「何歳まで働くか」という選択がより重要になりそうです。

日経新聞1/11朝刊 「60代の過半数「70歳超えても働く」「人生100年」を意識 郵送世論調査」
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20200111&ng=DGKKZO54256420Q0A110C2MM8000

以下引用
日本経済新聞社が2019年秋に実施した郵送世論調査によると、70歳以上まで働くつもりだと答えた人が60歳代の54%にのぼった。18年秋に実施した前回の調査に比べて9ポイント増えた。「人生100年時代」を迎え、高齢者を中心に就労意識が大きく変わっていることが浮き彫りになった。政府も企業も、高齢者が働き続けることができる制度づくりが迫られている。
引用終わり

記事の通り、60歳代の半数以上が70歳以上まで働くと回答し、一年前に比べて9ポイントも増えています。

ある意味国の思惑通りに意識が向いている結果となりましたが、できるだけ長く現役でいたいという方が多くなったというよりも、「働かなければ生きていけない」という方が増えたような印象です。

つまり、「本当は働きたくはないが、現実的には70歳以上まで働かなければ経済的に厳しい」という考えが増えているという事です。

記事から引用すると
以下引用
定年が現実味を帯びる層ほど、高齢まで働く意向があることも分かった。回答を世代別に分析すると「70歳以上まで働くつもり」は70歳代では45%、60歳代は54%に達した。30~50歳代は3割前後で18~29歳は18%と、若年層ほど低かった。70歳代では「75歳以上」との回答が34%にのぼった。
引用終わり

このように、若年層ほど長く働こうという考えは低いことからもですし、

以下引用
職業別でみると、正規の職員・従業員は28%で全体の平均の37%を下回った。高いのは自営業者の72%で、パート、アルバイト、派遣・契約社員も46%だった。年収別では300万円未満が42%と高く、800万円以上は32%となった。
調査では老後に不安を感じていると答えた人が76%だった。不安の理由を複数回答で聞くと「健康」の71%で、「生活資金など経済面」が68%と続いた。低年収の人や待遇が不安定な人を中心に、老後の生活のために働き続けたいと望む人が増えた可能性がある。
引用終わり

このように年収が低く正社員以外の方が「70歳以上まで働く」と回答している率が高くなっています。※自営業の方は生涯現役という考えが強いので高くて当然と言えますね

また、老後の心配事として「健康」や「経済面」の率が高いのですが、健康はどんなに気を付けていても失う可能性もあり(もちろんそれでも健康管理は重要ですが)、それに備えることも大切ですし、健康を害して働くのが困難になれば経済苦にもなってしまいます。

結局は健康管理に注意しながらも、しっかりと経済面の備えをしておく事が大切です。

ご相談者には流石にいらっしゃいませんが、普段の生活の中でお会いする方などにはたまに、「老後なんか働けば良いからお金を貯める必要もない」という事をおっしゃる強者!?もいます。しかしかなりリスキーな生き方と言わざるを得ませんね…

ただ、記事によると、
以下引用
こうした世論を踏まえ、政府も具体的な対策を打ち始めた。20日に召集予定の通常国会では、70歳まで就業機会を与えるよう企業に努力義務を課す法案や、公的年金の受給開始年齢の選択肢の上限を現在の70歳から75歳に繰り下げて受給額を増やせるようにする法案を提出する。希望者が高齢でも働き続けることができる環境をつくるためだ。
それでも就労意欲の高さに比べると、雇用環境の整備は遅れている。内閣府の高齢社会白書によると、18年の世代別就業率は60~64歳が69%、65~69歳が47%だった。これが70~74歳では30%、75歳以上では10%と急激に下がる。「人生100年時代」への対応は道半ばといえ、官民ともにさらに対策が迫られる。
引用終わり

と、国民が70歳以上まで働きたいと言っているから、年金の75歳繰り下げや定年延長といった政策を取っているというスタンスになっていて驚きますね。

このアンケートからも決して「長く働きたい」という方が増えているのではなく、「長く働かなければ経済的に厳しい」と考えている方が増えているという状況が見えてくるのですが…(これも世論誘導なのでしょうか?)

何れにしても、定年の60歳(65歳)まで働いてその後は悠々自適に老後生活という日本人の常識はすでに無くなっており、今後は何歳まで働くか、年金の繰り下げ受給もプランに入れて考える事がリタイアメントプランニングには重要になってきますね。

そして、会社の定年後にどんな仕事でどの程度の収入を得るのかも考え、その為の職能を身に着けたりや資産形成を行ったりなど事前準備もより大切になります。

よく言えばより自由で多様な生き方ができるとも言えますが、自由で多様な生き方には、自分で選択をすることやその準備が必要なので、やはり「ライフプラン」が重要になります。

それを受けて、生き方を考えるような書籍などもどんどん出版されていますし、スタンフォード大学の「ライフデザイン・ラボ」(偶然にも事務所名と同名w)が行う、「Designing Your Life」という講座が今年日本でも開講するようです。https://designingyourlife.jp/

書籍版では読みながらワークを行う事で、人生設計について考える事ができ、問題の処理方法なども学ぶこともできるのでお勧めです。
書籍リンク「LIFE DESIGN スタンフォード式最高の人生設計

という事で、必要性が増している「ライフプランニング」を今年はぜひ行ってみて下さい!

自分でという方は講座や書籍を活用して行うとよいでしょうし、プランニングから金融商品も含めた「全体」を見直したいという方や、専門家のサポートを受けながら一緒に行いたいという方は、ぜひご相談ください。初回面談は無料ですのでお気軽にどうぞ!

ご相談はこちらからどうぞ。

今日もありがとうございました。

この記事を書いたプロ

土田茂

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