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土田茂

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土田茂(つちだしげる) / ファイナンシャルプランナー

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コラム

人生の3大資金で家計が破綻!?お金の流れを見える化すると…

2016年6月7日 公開 / 2021年2月3日更新

テーマ:家計見直し

コラムカテゴリ:お金・保険

コラムキーワード: 投資信託退職 手続き退職金制度 導入

こんにちは、

秋田のファイナンシャルプランナー、土田茂です。
マイベストプロのコラム初投稿です!

独立し事務所を開いてあと一ヶ月で丸4年。
たくさんの相談を受けて来ました。相談では相談者の現在から将来についてのお金の流れを目で見て確認できるようにパソコンを使って「見える化」(グラフなどで)していきます。

その結果、私は慣れているので驚きませんが、相談者はほぼ必ずビックリしてしまいます。

それは、

このままでは「家計が破綻する」という現実が待っているからです。

その中には、今貯金ができていない家計もあれば、今は年間100万円くらいの貯金ができている家計もあります。

ではどうして破綻するのか?

それは主に「人生の3大資金」が原因となります。

人生の3大資金とは、「教育」「住宅」「老後」の資金です。

「教育」資金は子供が小さいうちはあまり掛かりません。
大体15歳を超えた辺りから大きく掛かりだし、大学でピークを迎えます。

ですから、相談でみえる家計の多くは子供がまだ小さいので貯金をする余裕があり、家族で旅行などにも出かけられ危機感があまりないという事もあります。

しかし、実際には子供がまだ小さいうちに資金を蓄え、また、運用しなければ大変な未来となります。
ところが、ほとんどの家計では教育資金は学資保険をやっている程度で、実際にいくら掛かるのかまで考えて準備はしていません。

その為、今も問題となっていますが、教育資金不足から教育ローンや奨学金を借りて急場を凌ぎ、その返済に苦しんでいる方が多く存在しています。

そして、この教育資金不足からくる資金難は、ただでさえ公的年金の不安があり、また多額の資金が必要な「親の老後資金」に大きな影を落とします。


次に「住宅」資金ですが、これもあまり計画立ててローンを選んでいる方は少なく思います。

安易に変動ローンを選択していたり、固定でも短い期間の固定金利を選択していて、子供の成長により一番お金がかかる時に更新を迎えるような家計は珍しくありません。

普通に考えれば、教育資金も掛かり出す頃に住宅ローンまで上がってしまう事になり、家計にとってWパンチという状況を迎えてしまいます。

また、借り入れ金額も最近の低金利もあり、収入から考えると無理な借り入れをしている方も多くいます。こういった方は一番金利が低くなりやすい「変動金利」を選択しているケースが多いのですが、もし金利が上がったらどうするのでしょうか?返済期間が35年ある場合、35年間100%金利が上がらないということは言い切れないと思います。
もし金利が上昇し出した場合、住宅ローンの返済に窮し、これも老後資金の準備ができなくなってしまいます。特に秋田県は地価も下がっていますから、住宅を売却しても多額の借金は残る可能性があります。


そして「老後」資金です。

この老後資金は他の2つの資金と違い、ローンが組めません。
もう働いていない上に寿命もありますから、金融機関はお金を貸してくれません。

ということは、この老後資金だけは100%自分で準備しなければならない資金です。

準備する金額も大変大きな金額で、現在の老後世帯は平均で月に約5万円を貯金から持ち出しして生活していると言われていますから、最低でも月5万円×25年分の1,500万円は必要でしょう。

しかし、公的年金はどんどん受給金額は減っていく事が予想されますし、そもそも65歳から出るとは限りません。また、生活コストも高くなるでしょうし、増税や社会保障制度(健康保険制度や介護保険制度など)の削減も予想できます。
そういったことから、個人的には最低でも月10万円×25年の3,000万円は必要ではないかと考えています。※もちろん生活スタイルなど個人差はあります

では、30歳のかたが65歳までに3,000万円を貯めるにはいくら貯金をしなければならないか。

3,000万円÷35年÷12ヶ月=約71,000円/月

です。毎月71,000円を銀行に預け続けないと貯まりません!

もちろん退職金が出る会社員の方はそれを差し引いいて計算して大丈夫でしょう。
しかし、その退職金も実際には大企業でも制度が変わって縮小されているのが現実です。

そこで解決策の一つに「資産運用」があります。

例えば生命保険で運用。これだと支払い満期まで掛ければ元本割れはしません。
しかし低金利の今、保険の利回りは良いものでも年率1%程度です。

そうなると、35年で3,000万円貯めるには、毎月の掛金は約6万円程度になります。

但し、保険で注意しなければならないのは、途中でやめたら損をする可能性が高い点です。
途中でやめられないから貯められるという方にはメリットかも知れませんが、今払えるからといっても子供が大きくなったり、離転職をしたりして払えなくなるリスクも考慮して下さい。いずれにせよ、低金利の今は保険だけで長期運用はオススメし難いですね。

では次に、投資信託などの投資商品で運用した場合です。
金利を控えめに3%で運用であれば、35年3,000万円は月に約41,000円。
仮に5%で運用できれば、35年で3,000万円は月になんと約27,000円で可能です。

投資商品は保険と違い、いつでも換金可能な点(商品により多少日数は掛かりますが)と、今月は厳しいから少額に変える、または今月は投資をしないなども自由です。

また、個人型確定拠出年金も税金の軽減メリットも活用できるので老後資金を貯めるには打って付けです。(こちらは60歳まで原則換金不可、掛金の変更は可能)

但し、投資商品を活用するには正しい知識を身につける必要がありますので、無闇にやっては元本割れのリスクがありますので注意が必要です。※その為にも当事務所のセミナーをご活用下さい。

こういった各金融商品(保険や投資商品、確定拠出年金も含め)の特徴を知り活用することが重要ではないでしょうか?


という事で、家計が破綻してしまう主な原因を挙げましたが、これらをしっかりと認識し、対策を練り、実行すれば破綻は避けることが可能です。

一昔前、私の親世代の常識は通じない新しい時代となっています。

家計が破綻してしまわない為にも、早めにご自身の家計を未来予測し、対策プランと実行をして下さい。

家計の将来を「見える化」したい方や、投資商品を人生に活用したいという方は是非セミナーへのご参加やお問い合わせからご相談下さい。(セミナー&初回面談は無料です)

今日もありがとうございました。
※慣れてきたら見える化したグラフなども参考までにアップしていきます!
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