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コラム

自助グループが必要な訳

2021年9月11日

テーマ:本人主体の関わり

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 社会福祉士セルフセラピー対人関係療法

前回のコラムから随分と期間が開いてしまいました。
最近は殊に忙しく、こうしてじっくり考える時間もありませんでした。

さて、今回の話は自助グループの話をさせて頂きます。自助グループとは何か。「同じ境遇に置かれた方同士で集い、対話や実践をしていく集団」としておきます。私の身近で参加しているものに「メンタルヘルスの自助グループ」があります。精神的不調から困難な時期を過ごした方が集まり、そしてそこで何を学び、どうして快復していったかを語り合います。互いに語り合うことで、だんだんと気持ちの整理が出来、より気付きを得、これからの人生に役立てることも可能です。

では自助グループがどうして必要とされているのでしょうか。

私なりに整理すると
1.人との対話が自分との対話となり、自己覚醒へと繋がる
2.近しい境遇を経験した人との繋がりこそ、生きる糧になる
3.結局は安価に手っ取り早く快復する方法などないことを知る
4.参加者が語ったことが他者の自己覚醒へと繋がる

です。
1は人と話をすることで、その話したことはそのままブーメランの如く返ってきます。例えば誰かにかけた言葉が、なぜそうした言葉を相手に投げかけたのか。自分自身はどうなのか、別の意見ではなくなぜその意見だったのか等自問自答をすることになります。そこで初めて自身の癖、特性、良さに気付くことが出来ます。その繰り返しが自分を知ることでは無いでしょうか。
2は本当に参加した方であれば分かりますが、励みになります。クヨクヨしているときであっても、他者による似た経験から励まされ、勇気づけられるのは経験した方であれば本当に心強いです。
3は現行の医療や福祉へのアンチテーゼ(現状への否定)とも言えます。人によっては無料で、自分で考える手間も無く、飲めば良くなる(緩和する)薬への依存は、本質的に良くなるわけではなく、場合によってはかえって問題をこじらせ、深みにはまっていくリスクもあります。そうではなく、自助グループ内での対話を通じて、楽な方法はない、時間がかかっても根本的に改善していく方法を模索していく、それを1人ではなく仲間としていく意味を実感し、それが現行の医療、福祉の限界への理解にも繋がり、自身から周りの資源へ働きかけて活用していくという本人主体の実践にも結び付くことが分かるようになります。
4は自身が助けを求めて行った場所で、むしろ他者が、その人の言動に気付きを得て快復へ繋がることを実感できるようになります。自助グループには一方的に支援する・されるが固定化されることはありません。ある場面では支援し、ある場面では支援される。それが自助グループの真髄です。

自助グループは各々が主役であり、誰かがコントロールすることはありません。自助グループで誰かによってコントロールされているとなれば、それはもはや自助グループではないでしょう。逆に言えば、あなたが参加しようとしている自助グループが、本物か偽物かは、その点で判断できると考えています。私は時に現行の医療や福祉に厳しい見方をする時がありますが、それは全面的に否定をしている訳ではありません。自助グループの存在こそが、根本的にその人がどうしていけば良いのかを見つけることが出来る貴重な場であると実感しています。同時に自助グループで快復の芽を見つけることによって、現行の医療や福祉にどのように関われば良いのか考える機会が生まれます。本当にいま関わっている医療や福祉が自分自身に必要なのか。必要であれば活用すればよし、必要なければ他に何があるかを仲間から得たり、仲間と創っていくことも出来ます。あなたの周りにも自助グループは必ずあります。あなたがその自助グループに参加することで、自助グループが盛り上がり、さらに必要としている人たちに周知され、快復に資することは容易に想像できます。見つけ方ですが、インターネットで調べたり、お住まいの自治体、社会福祉協議会、案外個性的なカフェやレストランに冊子が置いてあることもあります。

これを読まれた方が、自分も所属してみようかな!と思い、門を叩いていただくことを願って今日は終わりにしようと思います。

この記事を書いたプロ

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