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秘伝!!失敗しないカイゼン活動(byトヨタ生産方式)の始め方(23.03.14)

2023年3月14日

テーマ:トヨタ生産方式

コラムカテゴリ:ビジネス

写真は、この2月にしばらくぶりで訪問したトヨタ自動車です。

本社本館と、私が勤務していた部署の建屋です。

さて、製造現場において
誰もが一度はチャレンジを試みるカイゼン活動、
トヨタでは暗黙知の了解事項となっていますが、
カイゼン導入企業では、そもそものスタート点での認識が異なるため
多くは導入がとん挫したり、継続できない残念な結果となることが少なからずあります。

ここでは、失敗しない始め方の秘伝を
さわりのみほんの少し伝授します。

始める際には目的を明確にする。
目的到達度がわかるKPIを明確にし、全員で共有する。
目的は直接的、一対一での対応が取れるものとする。


始め方=目的の明確化

導入のハードルは、なぜ始めるかというモチベーションとの関係も深いところです。
このモチベーションが高いほど、導入・継続のハードルは下がります。
まずは、製造の効率化の目的で始めることが多いでしょう。
生産性の向上です。
効率化によるコスト低減はそのまま利益率向上につながります。
直接的に利益UPと表現してもいいかもしれません。
婉曲に表現するよりも、誰でもわかるように直接的な表現としましょう。
逆に目的が不明確、曖昧、概念的である場合は、なかなか始めることができません。
たとえ始められたとしても、継続できずに頓挫します。
「手間暇ばかりかかるが、効果が出ない」となります。
もともとの期待効果そのものが曖昧であり、評価指標(KPI)もありません。
KPIの明確化、関係者全員での共有が重要です。

始め方=できるだけ具体的目標

生産性の向上、利益UPという抽象的な目標は、いざ実践しようとすると、具体的に何をなすべきかがわかりません。
生産性や利益の定義を紐解いて、その中から生産性や利益に効果的となる点にフォーカスする必要があります。
時間当たり生産数増加、不良率低減を目標とした場合、その言葉だけで取り組むべき内容は容易に理解・共有可能となります。
可能な限り具体的な目標項目を設定することが重要です。
定量的な目標としても具体化が容易となります。
たとえば、現状不良率5%を1%以下にする、と設定できるわけです。。。。

さらに詳しくは以下URLへ
https://www.tech-t.jp/tps-kaizen02/

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トヨタ生産方式――脱規模の経営をめざして | 大野 耐一 |
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この記事を書いたプロ

高原忠良

生産・製造現場の改善とEVなど次世代モビリティ戦略の専門家

高原忠良(株式会社Tech-T)

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