心理学とリフレクソロジーで、心と身体の両方を癒す（2/3）

リフレクソロジーをきっかけに、心を開放してみる

　大学を卒業後、自動車メーカーで技術者として、自動車のシートなどの設計に携わっていた水野さん。結婚後も仕事を続けていましたが、段々と男性社員との格差や自分の将来に不安を感じるようになったそうです。そんなときに偶然、インターネットで見つけたのがリフレクソロジーでした。

　「もともと人体の構造や生理機能といった解剖生理や栄養の分野に興味があり、最初はリフレクソロジーという言葉の意味もわからずに、『面白そう！』という理由から講座に申し込みました。その頃は仕事の合間に少し学ぶだけのつもりだったのですが、ちょうど同じ時期に妊娠して産休に入るタイミングと重なり、『それなら資格も取ってしまおう』と（笑）。出産後の育児休暇中にも勉強を続けていくうちに、どんどんリフレクソロジーの魅力を実感するようになり、思い切って独立、開業しました」

　当時は“リフレクソロジー”という言葉も、今ほど一般的ではなかったとか。業界のパイオニア的存在であるJREC（日本リフレクトソロジ認定機構）の認定講師もまだ少なかったことから、水野さんのもとには、愛知県内をはじめ、三重県や岐阜県からも多くの受講者が通うようになりました。

　そんな中で感じるようになったのが、「その人が本当に求めているものは、資格の取得やサロンの開業ではなかった」という心の声。はじめは「社会貢献のためにリフレクソロジーを学びたい」と話していた人が、対話を通じて、実は家族との関係や日々の時間の使い方に悩んでいたことがわかり、そのアドバイスをしたことで、「前向きな気持ちになることができた」と満足してもらえたこともあったといいます。

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