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コラム
小さな会社のブランディング?【その3】「特化戦略」成功事例も紹介
2018年3月26日 公開 / 2020年11月29日更新
「特化戦略」とは
今回は「特化戦略」についてのお話です。
特化戦略という言葉通り何かに特化して差別化を図るということですが、
簡単そうに見えてなかなかできている会社は少ないのが現状です。
特化するといっても何を特化するのかというと、
まずは自社の商品・サービスです。
いろんな商品・サービスを取り扱っている中で
一番売りやすいものに特化します。
ライバルが極力少なくて、需要がある程度見込めるものに絞ります。
そして、お客さんを絞ります。
エンドユーザーで言えば年齢、職業、性別、趣味など、
対企業の場合は、業種、業態、事業の規模、従業員数などを絞り込みます。
誰に向けた商品・サービスなのかを明確にします。
お客さんを特化するということです。
成功事例のご紹介
例えば、私のお客さんに製造業の方で、瀬戸市でネジやボルトなどを作っている
前川製作所という町工場があります。
プレス機を使って様々な製品を製造しているのですが、
あるときホームページ制作のご依頼を頂きました。
社長の前川さんと制作の打ち合わせを何回か重ねる中で
私は、「特化戦略」のお話をさせていただきました。
そうすると、前川さんから「六角矢打ち」に特化してホームページを制作したいという要望が出てきました。
「六角矢打ち」というのは、プレス機で六角形の穴を開ける技術のことで、
最近、六角穴を開ける仕事の発注が少しづつ増えているので、これを前面に打ち出してみたいとのことでした。
私が調べたところ、ネット上にはほとんどライバルがいませんでした。
需要があるかどうかはわかりませんでしたが、
前川さんは、
「昔ながらの製造技術なので、業界の人であれば六角矢打ちという技術はよく知っていると思いますし、しかも、この技術を継承する企業が少なくなってきているので、探している企業はあると思います。」
とのことでしたので、これはいけると判断しました。
そして「六角矢打ち」で特化したホームページが完成しました。
→ https://www.maekawaseisakujo.com
どうなったかというと、
GoogleかYahooで「六角矢打ち」と検索してみてください。
今現在、動画も含めて上位1〜5位を独占するという驚異的な結果になりました。
問い合わせも日本全国から来るようになり、業績も右肩上がりです。
その後、海外進出も考えて、英語版のホームページも制作させていただきました。
このように「六角矢打ち」で特化したことで、
「六角矢打ち」と言えば前川製作所というようにブランディングにつながったのです。
もちろん、それを入り口商品として他の仕事にもつながっています。
まとめ
「特化戦略」いかがでしょうか。
製造業の例をご紹介しましたが、いろいろな業種にも当てはまりますので
何かに特化するということを実践してみてくださいね。
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