高度外国人材を活用して日本を元気に！（3/3）

外国人が活躍していることが、当たり前の社会をつくる

　現在、倉片さんが目指しているビジョンは2つあります。

　一つは、【高度外国人材の採用とマッチングを、全国に広げていくこと】。これは倉片さんの考えに賛同してくれる全国のパートナー企業と提携を組むことで、確実に広げていくことができるといいます。「このパートナー制度をスタートしてまだ1カ月ですが、すでに4社との提携が決まりました。今後は、全国の都道府県で最低でも各1社ずつと提携することで、地域にこだわらない人材のマッチングを目指します」

　もう一つが【外国人が当たり前に、活躍している社会にすること】です。「一般的に有料職業紹介といえば、企業に人材を紹介して終わりのところが多いと思います。しかし、私はそうしたくありません。紹介した人材がしっかりと活躍できる環境があるかフォローを続け、活躍できるためのバックアップもしっかりとやっていきたい。今の時代“外国人採用”は当たり前。これからは、“外国人活躍”がテーマになっていくことでしょう」。この実現が、地方創生にもつながっていくと語ってくれました。

　こうした倉片さんの想いは、日本を代表する企業の一つであるブラザー工業が主催する“東海若手起業塾”でも認められ、そのビジョン達成に向け、大手企業のサポートも受けられることになりました。世界的にみればまだまだ遅れているといわれている日本の外国人活用。倉片さんが船頭となる現代のKUROFUNEが、その開国の扉を開けるキーマンになることは間違いないでしょう。

（取材年月：2019年9月）

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