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コラム

外国人が自社内で定着するには?

2020年1月29日 公開 / 2021年1月7日更新

テーマ:外国人定着

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 人事制度 設計採用支援人事評価制度

こんにちは。「外国人の活躍支援」をしているKUROFUNE株式会社の倉片です。


本日は自社内で採用した外国人がどのようにしたら定着できるかを紹介できればと思います。
4月に初めて新卒の留学生を採用する事業者様!是非とも参考にしてみてください。


2つの壁の存在

突然ですが、外国人を採用した理由は何でしょうか?
「とても優秀な人であったから」
「海外に展開する際のコアメンバーにしたいから」
「人手不足でとにかく人が欲しかったから」
・・・
様々な理由があると思います。

ただ全ての企業にて、
「雇用した外国人が自社内で活躍してほしいから(活躍すると期待しているから)」
と考えているのではないのでしょうか?
どの企業であっても人材がしっかりと定着して活躍することは望ましい状況なはずです。


そのため企業は、人材を採用することばかりに目を向けるのではなく、
採用した方が「定着する」ことをまずは目指さねばなりません。
その上で、定着した人材が「活躍する」ことをゴールに置くべきであります。


しかしそこには2つの壁があります。

1つ目が定着に至るまでに離職してしまう壁です。
2つ目が活躍するまでに離職してしまう壁です。
この2つの壁を企業が取り除かなければ最後の「活躍」まで到達できません。

2つの壁には対応すべきことがそれぞれ異なっています。
それぞれの状況に応じて企業側は適切な対策を取らなければなりません。


定着に至るまでの壁

採用した外国人が離職してしまうのは、
今の仕事に対してあるいは生活環境に対して不満を持っている場合が多いです。

外国人は日本での生活に様々な不満を抱えています。

例えば、一番右下にある「食事」
日本に住んでいると日本食が合わないという方が多くいます。
我々も海外に過ごしていると日本食が食べたくなりますよね?外国人も同じです。
日本国内で現地の食材や調味料など手に入れるのが難しく悩んでいる子もいます。

また真ん中の下にある「生活」も典型的な不満です。
日本のルールがわからず、近隣住民とトラブルを起こしてしまった方もいます。
例えば、騒音問題やゴミ出しのルールなどです。

このような不満は解消されなければ不満はたまっていく一方です。
来日して困るもの、、食生活?!


左下にある仕事での不満に関しては、もっと企業が直接関与しなければなりません。
KUROFUNEに相談をしてきた外国人から離職理由を聞いてみました。

仕事内容の差異や残業など、日本人でもよく聞くような理由が多く挙げられました。
外国人は給料の高いところにすぐ転職するってホント?


ではどのような人事や会社はどのような対策を打てばいいのでしょうか?
ここで考えるべきポイントは「職場がどのような状況」であるかです。
職場の状況に応じてやるべき優先度が変わってきます。


まず優先度が高いのが、「日本人もなかなか定着しないような職場」です。
日本人がすぐに辞めてしまうような職場は、外国人もすぐに辞めてしまいます。
職場の制度や環境が原因であることが考えられます。
特に、「日本人がすぐに辞めるから外国人採用を始める」と考えている企業は要注意です。
外国人採用を始める前に職場環境を改善する方が先です。

具体的には、残業や休日出勤の見直し(生産性の向上)、職場内の人間関係の改善、日々の不満や改善意見を受け入れる環境の整備、成果と給与体系の見直しなどがあります。


2番目に優先度が高いのが、「外国人がなかなか定着しないような職場」です。
多く挙げられる理由として、日本人とのコミュニケーション問題や差別的な待遇を受けている、一社員としてみられていないなどがあります。ずっと日本人しかいなかった職場にいきなり外国人が入ってくると、上司や同僚の方は混乱してしまうでしょう。

「どのようなコミュニケーションを取ればいいのか?」
「日本語の話すレベルや早さはどの程度にすべきか?」
「上司としてどのようにマネジメントすればいいのか?」
など人事部や経営者は職場にしっかりと落とし込まなければなりません。



3番目に優先度が高いのは、「特定の国の方が辞めてしまうような職場」です。
受け入れしている国が1カ国だけならば、2番目と同じように進めていくべきです。
その国の事情や背景を知らなかったことに起因することが多いです。
ここでは、例としてベトナム人について国民性などを知るべきであると記載しています。
国民性以外には、宗教観や文化的背景そして家族に対する考え方などが挙げられます。


いかがでしたでしょうか?
今回は外国人の定着に即して3つのアプローチを提示しました。これから外国人を初めて採用する事業者様、外国人採用でお困りの事業者様、是非とも参考にしてみてくださいね!
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