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杉浦繁

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杉浦繁(すぎうらしげる)

アトリエ繁建築設計事務所

コラム

なもんで配筋検査・・。【配筋検査・3】

なもんで配筋検査・・。【配筋検査・3】




ということで・・
配筋検査です。

鉄筋がちゃんと設計通りに配置されているかどうか・・
その太さ・本数・間隔・位置・つなぎ方・止め方などを検査します。

あってるかどうか・・




配筋検査は配筋が完了してその廻りに型枠が出来上がった時に行います。

つまり・・
コンクリートを打設する直前・・
だいたいは、明日コンクリートを打つという前日に行います。

検査が済んで修正が出来なければ当然コンクリートは打てないのですが・・
でもそこで何日も間が開いてしまうと工期がどんどん遅れてしまいますので時間的余裕はあまりありません。

なので検査には鉄筋屋さんにもいてもらうことになります。



ここを直しなさい・・
と指示したら,その場で鉄筋屋さんが直していきます。



パズルみたいにものすごくたくさんある鉄筋をよくわかるな?
なんて思うかもしれませんが・・
何度もやっていると見ればおかしいところは大抵すぐにわかります。

まあ、よっぽどでなければ太さ間違えたとか本数違うとか長さが違うとか曲げが違うなんてのはありません。そんなのは我々が検査する前に監督さんが気がついて直しています。
毎日いて見てるんですから。

現場監督さんが常時いない現場は危険ですけどね・・
朝しか来ないとか週に2日しか来ないとかね。
太い主筋なんかだと作って組んじゃって廻りの補助筋をとりつけちゃっていると・・
ちょっとやそっとじゃ直せなくなってしまいます。




難しいのは・・

昨今はどんどん構造の基準が厳しくなってきており・・
鉄筋ってのも数年前とは比べものにならないほどたくさん入れなければならないところなんてのが出てきているのですが・・

それらの鉄筋がたくさんありすぎて入らないとか・・
重なってしまって縦を入れると横が通らないとか・・
鉄筋が多すぎて隙間にコンクリートがまわらない・・

なんてのです。




監督さんが気づけば先に聞いてくれるのですが・・
鉄筋屋さんが適当ではないのでしょうが無理無理入れたり通してひん曲がってたり・・なんてのが多々ある。

当然、直します。




それから・・
かぶり厚です。




かぶり厚ってのは・・
鉄筋コンクリートの中で鉄筋がコンクリートに何cm入っているかの厚み。

これは非常に重要です。
これが小さいと所定の強度が得られず、水漏れの原因になり、塩害を受けたり、鉄筋が錆びて爆裂を起こしたりします。
あまりに大きすぎると中に鉄筋がない部分が大きくなって収縮によりひびが入ってきます。




なので・・
検査の際には一番外側にある鉄筋が型枠の板まで何cmあるか・・
で検査します。

これはけっこう直します。

なぜかというと・・
このかぶり厚はそれが基礎なのか梁なのか床なのかなどによってみな違うのですが・・
型枠というのはコンクリートが固まったらすぐ外せるように、基本が木で出来た簡易な物なのでぶつかったり押したりするとすぐに動いてしまう・・
それから、鉄筋がたくさん入っていると理論上は入るようになっていても実際にはあふれて膨れてきてしまうから・・

なので・・
ふくれてもいいのであればあえてふくらしたり・・
向きを変えてもらったり、1本増やしてもらったり・・
その都度その場で検討して直します。



いずれにしても・・
配筋検査。



たくさんあるのです。
何しろ全ての壁・床・屋根、コンクリート部分全部見なければならないのですから。

時間がかかります。




寒い・・・・・
暖房などない吹きっさらしの現場。
鉄筋屋さんは動いてますから・・

あ・・
俺も動けばいいのか?
でも走り回りながらは見えない・・




でも・・
ここが建物のキモですから。
頑張らなければいけません。







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