榊原宏昌プロのご紹介
介護現場をよくする研修・コンサルティング(1/3)
カタチから入り、心を込める介護現場の標準化
深刻な人材不足に悩む介護業界。離職率が高く、特に施設は少人数のユニットケアが主流となり大勢の現場リーダーが必要とされるにもかかわらず、育成が追いつかない状況です。人の役に立ちたいという高い志の一方、まだまだ仕事の質がバラバラで、必ずしも利用者が安心できる環境が整っていないことも多いのが現状です。
天晴れ介護サービス総合教育研究所の代表・榊原宏昌さんは、自身も介護現場で15年間の実務経験を積み、人材教育の重要性を痛感してきた一人です。
「よい介護職はいるけど、よい介護現場がない。介護現場をよくしたい」
そんな介護の現場をなんとかしたいと榊原さんは、ケアマネジャーや管理者、経営者向けの研修やコンサルティングを手掛けています。なかでも主力のサービスが、現場リーダー(管理者)向けのコンサルティング。経営陣とタッグを組んで現場に入り込み、リーダーたちを導き、改善につなげていきます。
「とにかく現場のヒアリングを重ね、あらゆる角度からさまざまな項目を洗い出していきます。現場の人たちはそれぞれ思いをもって気をつけていることがたくさんある。ただそれが、個人の経験則に終わってしまっています。私の仕事はそれを集約して仕組み化すること。まずは介護現場の管理職の仕事を定義します。管理者といっても実は何をしたらいいのかわからない人が多いのです」
榊原さんは、現場の一人一人が持つノウハウをいったん箇条書きにして、チェックリストなどの型に落とし込みます。
「介護職は気持ちが先行してしまうことが多いのですが、心から入ると人の意識はなかなか変わらない。だからカタチから入ります」
そして榊原さんは型を作るだけで終わりません。
「そこに心を込めて行くことが大切なんです。単なる手順書ではなく、なぜそれをやるのか、やらなかった場合に起こり得るリスクは何か、利用者はどう感じるか、嫌がられた場合に職員はどう考え、どう行動するのがよいか、などたくさんのノウハウを詰め込んでいきます」
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