約7000人の講師から条件に合わせてキャスティング。講演会開催をトータルサポート（3/3）

主催者、講師、観客の心をひとつに。目指すは“三方良し”の満足度

　主催者と講師の単なる仲介役でなく、一歩先行く気配りを実践するバランサーを心掛けている飛永さん。「食事の有無は」「お土産は受け取ってもらえるか」など、主催者から生じやすい疑問も先回りして調整しているとか。

　「キャスティング・ディレクターの仕事は多岐にわたりますが、一番大切なのは両者の緩衝材であることです。例えば『先生にサインを100枚もらいたい』といった主催者さまからの要望は、ご本人にとっては大変でハードルが高い場合もあります。事前に妥当な枚数をご案内し、私どもからお願いするようにしています」

　講師から主催者へのリクエストなども同様で、双方に無理をさせることがないよう、互いに許容できるあんばいを見極めるのが腕の見せ所とのこと。培ったノウハウを活用して、トークショーやセミナー、各種イベントにも対応しています。

　「講演会ではありませんが、企業様の広報誌のインタビューや、さまざまなイベントへの登壇をお願いしたこともたくさんあります。講演会とは少しかけ離れたことに見えるかもしれませんが、キャスティングという部分では同じで、お客さまのニーズを満たすことにかわりはありませんから」

　飛永さんは、訪れる人に楽しんでほしいという思いがあれば、どんな内容でも相談可能だと言います。
　「私たちが目指すのは“三方良し”。観客、主催者、講師のいずれもが満足できる会場では、感動は掛け算のように膨れ上がります。そんな心震える時間に立ち会うのが最大の喜びです。ぜひその基盤作りをお任せください」

（取材年月：2023年9月）

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