映像制作をトータルプロデュースし、いかに顧客の期待を超える映像を提供できるか（3/3）

国内外で経験を積み独立。全国の中小企業、個人事業主の映像制作にも尽力

　映像のプロとして活躍する戸田さんは、元々はスポーツ少年。全国高校サッカーに神奈川県代表として出場した経歴を持ちます。映像の道に進むきっかけは、大学時代に見た映画「アポロ13」（ユニバーサルピクチャーズ配給）でした。
　「CGのメイキングを見たのがむちゃくちゃ格好よくて。自分でもやってみたいと思いました」

　大学に通いながら専門学校で知識や技術を習得し、卒業後はテレビCMのCG制作会社に就職。飲料メーカーや自動車メーカーなど約20本の案件に携わりました。

　その後、会社の先輩の誘いで2000年に韓国に赴き、現地の会社でCGのチームリーダーに。「日本だけにこもって仕事をするのはもったいないし、世界から見た日本という柔軟な視点も養いたかった。何よりサッカーの日韓ワールドカップを観戦したいと思って」と渡航の理由を語ります。

　「帰国後はデジタルハリウッド大学の大学院に入り、CGにとどまらず幅広い分野を研究。映像における、トータルプロデュースの素地を築くことができました」

　2009年に「株式会社クレンナルー」を設立。業務の傍ら、「日本映画テレビ技術協会」が主催する、映像技術賞・VFX部門の審査員を複数回務めるなど、業界でも実力が知られる存在の戸田さん。今後は、需要が増すビジネス系の映像制作により一層力を入れたいと言います。

　「中小企業や個人事業主からのご依頼は、お客さまの顔を直接見ることができる分、やりがいは大きいです。北海道から沖縄まで全国的にスタッフのネットワークを築きつつあるので、首都圏・地方問わずニーズに応えていきたいですね」

（取材年月：2023年9月）

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