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渡部ナミ

愛犬の健康や快適な暮らしを守り、美肌を追求するプロ

渡部ナミ(わたべなみ) / ペットサロンオーナー

愛犬の健康美肌サロン あにまるわいやーど

コラム

ワンコ飼い主が春に気をつけるべきこと

2020年4月7日

テーマ:ワンコの健康

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: ダニ駆除犬のしつけ

本日(2020/4/7)、地元テレビ局(四国放送)の夕方のニュース番組
フォーカス徳島(18:15~)』さんがペットの特集をするということで、
先日取材を受けました。

テーマは「春~夏にかけて犬の飼い主が気を付けること」

取材では大きく3つに分けてお話しましたが、
3分ほどのコーナーということで、あまり突っ込んだ内容は
ムリだったので、こちらでもうちょっと詳しく説明しますね。

《 春にワンコ飼い主が気をつけなくちゃいけないこと 》
1.ノミ・ダニ対策(特に、ダニ予防の落とし穴)
2.抜け毛対策
3.サマーカット厳禁
4.とにもかくにも黄砂(PM2.1)対策(←1番重要!)


1.ノミ・ダニ対策(特に、ダニ予防の落とし穴)




暖かくなってくると、、、というか、ここ最近は冬の平均気温が高い年が多いので、徳島のような暖かい地域では年中通してワンコの敵なのが、
ノミ&ダニ(マダニ)!

3~4月くらいからワンサカ出てきますので、動物病院で予防薬を処方してもらってください。

でも1つ、絶対に覚えておいてほしいことがあります!!

予防薬のほとんどは、ノミは皮膚についたらすぐ駆除できるけど、
ダニは、”1度ワンコの皮膚に噛みついて”、薬の成分がダニの体に入っていかないと、駆除できません!!

大事なことなので、もう1回言います。

ノミは噛みつく前に駆除できるけど、
【ダニは、噛みついてから駆除!】なんです。

これ、どういうことか分かります?

ダニ(マダニ)は、その体の中にワンコ(種類によっては人間も)の命にかかわるコワイ病原体を持ってます。

バベシアとか、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とか。

予防薬を使えば、長期間血を吸われるってことはなくなるけど、
バベシアとかSFTSみたいな
【命にかかわる病気を防ぐことはできない】んです!!

だから、予防薬を使ってるからといって、
【ワンコを草むらに入れたりしない】でくださいね。

あ、マダニは”その辺の道端に生えてる草のとこ”に、
普通にいます。

お散歩で道端フンフンさせてる飼い主さん、
草が生えてるとこじゃないとトイレできないワンちゃん、
病気になって後悔しそうなら、今から対処しとくといいかもです。

(フンフン散歩もトイレも、しつけのしなおしすれば対処可能!)

それと、ペットショップで売られてるノミ・ダニ薬は、あんまり効きません。
調子悪くなるコもいるみたいで、SNS等でたびたび話題になってます。

あと、ノミ除け首輪は、首輪の周囲3cmくらいは効果あるかもですけど、全身はムリです。
それ以前に、首輪についてるノミ除け成分がキツすぎるので、皮膚が弱いコは皮膚がまっかっかになったり、毛がズル剥けになったりすることも・・・
使わないほうが無難です。
(っていうか、かわいそうなので使わないでください。お願いします!)


2.抜け毛対策


柴犬、ダックス、チワワ、ポメラニアン、、、

ダブルコート(下毛と上毛がある)のワンちゃんの飼い主さんは、春の換毛の季節は憂鬱ですよねぇ( ;∀;)

毎日、抜いても抜いてもゴミ袋いっぱいの毛を捨てる・・・なーんてこともザラにあると思います。

でも、ダブルコートの毛のワンコを飼っている以上は、

「がんばってください!」

(抜け毛の覚悟なしにダブルコートのワンコを飼う、、、なんてことはないですよね?ですよね??)

がんばってブラッシングして、抜ける毛はしっかり抜いてあげましょう。

いらなくなったアンダーコート(下毛)を抜いてあげることで、毛と毛の間に空気の層ができ、それが<暑さや紫外線を防いでくれます>。

アンダーコートが残ったままだと、熱が体内にこもってしまったり、皮膚が蒸れて炎症を起こしたり、イイコトナッシングです!

(ワンコにイヤがられないブラッシングの方法は、またコラムでご紹介する予定です。もしくは、お店で開催しているトリミングスクール・お手入れ講座で詳しくお伝えします♪)


ここで、
「暖かくなってきたら、サマーカットにするからいいんだよ」
という飼い主さん!!
次の項目(3.サマーカット厳禁)、しっかり読んでください!!!





3.サマーカット厳禁


暖かくなってきたら、トリミングのお客さまから
「丸坊主にしてもらえますか」
っていうオーダーが増えるんですけど、、、基本的にはお断りです(笑)

上の『2.抜け毛対策』のところにも書きましたが、
【毛が、紫外線やホコリ、バイキン、気温の変化などなどから体を守ってくれてる】んです。
”毛も免疫力の一員”なんですよ!!!

暑そうだからって1mmのバリカンなんかで剃ってしまうと、熱が直接体に伝わって、”逆に熱中症になりやすくなります”。

1mmじゃなくて、3mmのバリカンカットでも日焼けして大変なことになってしまったコもいます。

直射日光が当たらない体の内側(おなか側)は2~3mmで短くカットして、体の外側(背中側)は5mm以上でカットする、とか、トリマーさんとよく相談してみてください。

特にダブルコートのコは、バリカンで短くカットすると、
▲元通りに生えそろわない、
▲毛質がかわってしまう(バサバサになるコが多いです)
というデメリットも!!

ダブルコートのコは、カットするよりも、【抜け毛をしっかり抜いてあげる方が涼しいし、毛にも皮膚にも良い】ですよ。

最近は、トリミングナイフを使って抜け毛をスッキリ抜く「レイキング」をやってくれるお店が増えているので、ダブルコートのワンちゃんの飼い主さんは、サロンさんに聞いてみてください。

あにまるわいやーどでも「抜け毛対策コース」という名前でレイキングやってます♪


4.とにもかくにも黄砂(PM2.1)対策


春の健康管理で、1番大事なのを最後にもってきました。

春と秋は、季節風に乗って大陸から黄砂やPM2.1が飛んできます。
その小さな粒子には、、、、
【バイキンがいっぱい】( ;∀;)

黄砂が吹いている日は、外に出ると常になんらかのバイキンに感染してると思ってください。

免疫力がちゃんと機能してれば、軽い感染なんかは免疫細胞がやっつけてくれるんですが、免疫力が落ちてたり、免疫力を上回るバイキンの量が飛んでたりしたら、それは体調を崩して当然です。

春・秋に、
△ゲリしやすい、
△皮膚が痒くなる、
△膵炎などの内臓の病気が出やすい、
というコは、【黄砂のバイキンにやられてる可能性が高い】です。

空の下のほうが煙るくらい黄砂が飛んでる日は、
”お外に出ない方がいい”ですよ。

洗濯物も、屋外に干さない方がいいですね。
(外にしか干せない場合は、マスクをして、しっかりバサバサしてから取り込んでください!)

それから、除菌ができる加湿器を使ったり、除菌ができるルームスプレーを使ったりして、お部屋の除菌をしましょう。

そして、感染してもすぐに排出できるように、
【水分をたっぷり摂取させる】←超重要!

ワンちゃんに安全な除菌方法や、水分をたっぷり摂取させる方法は、、、
長くなってきたので、別のコラムで書きます。
もしくは、あにまるわいやーど店頭で直接聞いてください(笑)

この記事を書いたプロ

渡部ナミ

愛犬の健康や快適な暮らしを守り、美肌を追求するプロ

渡部ナミ(愛犬の健康美肌サロン あにまるわいやーど)

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