子どもの「学力・知力」を育てる

石村衛

お金との付き合い方を学ばせる「金銭教育」の必要性

子どもへの金銭教育に取り組むファイナンシャルプランナー 石村衛 [ プロフィール ]

健全な金銭感覚を養うための金銭教育を受けた経験がある人は、どのくらい存在するのでしょうか?お金とのかかわりは、社会生活を営む上で必要不可欠です。そして、便利な道具であるにもかかわらず、「拝金主義」という言葉に表されるように「金さえあれば……」という誤った認識に陥ってしまいかねない魔力を持っています。また、すべての保護者は、子どもが将来的に自立した生活をおくるために「自分に子どもに十分な教育を受けさせたい」と願っており、このことは言葉を換えれば「将来、お金で苦労させたくない」との願いに通じるものがあります。

これまで「お金」という道具を使いこなすために必要な学習機会は、もっぱら家庭内の「しつけ」に委ねられてきました。しかし、現在のように多様化する社会構造においては、「しつけ」を担う保護者自身が戸惑ってしまうシーンが多発しています。そして「しつけ」のみならず、子どもは図らずも日常生活における保護者のお金との付き合い方をつぶさに観察しながら、保護者が意図しないところまで学び取っていきます。子どもは、これらを土台にして成長を遂げ、社会経験を積み重ねているのが現状です。

一口に「健全な金銭感覚の育成を目的とした金銭教育」といっても、いかにも抽象的であり、具体的に「何をどうすればよいのか?」という大変難しいテーマでもあります。家庭によりまったく異なる金銭感覚が存在するのがむしろ当然であり、家族構成や生活環境、経済状況、生い立ちなどにより生じる価値観の違いは否定すべきではありません。

「金銭教育」の目的は、「お金との付き合い方は、こうあるべき!」といった一方的な考え方の押し付けではなく、世の中には多様な価値観が存在することを子ども自身が楽しく遊びながら考え、お金の持つ魔力に振り回されないための「きっかけづくり」にすることを主眼にする必要があります。

キーワードは、「働く」「お金を使う」「お金を残す」「お金を借りる」。将来の自立のために便利な道具である「お金」と上手に使いこなす道標が、感性豊かな子どもにとっての金銭教育といえます。

子どもへの金銭教育に取り組むファイナンシャルプランナー 石村衛 [マイベストプロ神奈川]

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