子どもの「こころ」を育てる

松本秀喜

子育てのための「こころ」の三大栄養素

ストレスケアの専門家  松本秀喜 [ プロフィール ]

子育てのための「心の三大栄養素」とは「楽しい」「安心」「認められる」です。この心の栄養素が満たされないと、家庭内暴力や、非行、いじめ、不登校、ひきこもりなどの原因になります。子どもは健やかに育てるために、心の栄養素を満たしてあげましょう。

■「楽しい」

「楽しい」とは、「主体的自己決定性」と言い換えることができます。この意味は「自分が考えた通りに行動する」ということで、そのことが「楽しい」といった感情につながるのです。

家庭内暴力が社会問題になっていますが、親に自分の主体的自己決定性を取り上げられて楽しくない、ということを訴えているケースがよく見受けられます。

また、特に新社会人に「自分で物事を決められない人」や「ちょっとした叱責や失敗ですぐに挫折し、うつ状態になってしまう人」が増えているといわれますが、その原因も幼少期に主体的自己決定性が育てられなかったことが大きな要因と考えられます。

自分で決め行動することは、苦痛や失敗や挫折も伴うものですが、その体験が人を成長させるのです。

親は自分の価値観を子どもに押し付けるのではなく、自分が考えた通りに行動することの楽しさを子どもに体験させることが子育てには大変重要であることを認識しましょう。

■「安心」「認められる」

安心」とは「理解されている」ことであり、「認められる」とは「人の役に立っている」という自覚です。これは「集団欲」と置き換えることができます。

集団欲とは本能の三大欲求の一つで、安心と保護感を求める欲求です。家庭で集団欲が満たされないと心の栄養失調を起こし、情緒の不安定、非行、いじめ、不登校、引きこもりなどの原因になります。

この集団欲を満たすには「ふれあう」ことが一番です。子どもをよく抱いてあげてください。ただし、注意すべきことは、「子どもの成績が良くなるように抱きしめよう」などと親側に都合の良いように使うと逆効果となります。

子どものありのままを受け入れてあげること、子どもに深い関心を持ち理解しようとすること、子どもの幸福と親の幸福は一体であることを感じさせることです。スキンシップだけではなく「心のふれあい」が子育てには必要です。

ストレスケアの専門家  松本秀喜 [マイベストプロ神奈川]

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