子どもの「学力・知力」を育てる

吉川圭子

子どものうちから身につけさせたい「段取り力」

暮らしオーガナイザー  吉川圭子 [ プロフィール ]

仕事をしていく上で必要なスキルのひとつに「段取り力」が挙げられます。もちろん「段取り力」は社会に出てから身についていくものですが、「子どものうちは必要ないか?」というと決してそうではありません。むしろ、「段取り力」は子どものうちから身につけておきたいスキルです。

現在の世の中は便利なツールが増え、これまで頭を使って考えていたこともコンピュータが代わりに答を出してくれるようになりました。

例えば、一昔前なら電車に乗って出かけるとき、時刻表を片手に電車の時刻を調べ、乗り継ぎの時間を確認しながら、よりよい組み合わせを探したものです。

今は、乗車駅と降車駅を入力すれば、あとは料金順や時間順などの目的に応じて最適な路線をコンピュータが調べてくれます。このような便利なツールのおかげで今まで費やしていた時間を別のことに充てることができるようになったので、効率化が図れているのは事実です。

しかし同時に、物事を逆算して考える力、
すなわち「段取り力」を鍛える機会が減ってきたと言えるのではないでしょうか?

普段の暮らしの中には「段取り力」を鍛える機会がたくさんあります。「段取り力」をトレーニングできる行為の最たるものが料理です。

料理は、作り方の順番次第で出来栄えも変わります。
作業工程も、「あらう」「きる」「ゆでる」「いためる」など、複雑です。
一つの作業工程を細切れで行うよりも、まとめて行うことで効率がアップします。

もっといえば、スーパーで材料を買うときから「段取り力」トレーニングは始まっています。料理のように「決まった時間に食事をする」という最終目的を達成するために、さまざまな作業工程をこなしていく。

そのような行為は、日々の暮らしの中には実にたくさん存在しているのです。
子どもに「段取り力」を身につけさせるのに、これを利用しない手はありません。

まず、手始めに行うなら、前日に「明日着ていく洋服を選ぶ」ことから始めさせてみましょう。一見、簡単なようですが、ただ着たい洋服を選ぶだけではなく、「明日の天気(暑いか?寒いか?晴れか?雨か?)」「明日の授業に体育はあるか?(洋服の着脱はあるか?)」など、先のことを考えて準備しないといけません。

「段取り力」、すなわち先を考えて物事を考え組み立てる力は、目標を成し遂げるために必要な力です。日々の暮らしの中でほんの少し意識させてみてはいかがでしょうか?

暮らしオーガナイザー  吉川圭子 [マイベストプロ神奈川]

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