子どもの「健康」を育てる

向山美和子

子どもに「食」の大切さを伝える食育の話

家庭料理の温かさを伝える料理指導のプロ 向山美和子 [ プロフィール ]

「美容院のお客さんの間で『アサゲ』というインスタントみそ汁が流行っていたのですが、料理教室で習った煮干しだしのみそ汁のほうがおいしいと、ちょっとしたブームになっています」と、女性の生徒が話してくれました。

「えっ、みそ汁の作り方なんて料理教室で習うこと?」と思う人もいるかもしれませんが、
作り方を知らない人は多いのが実情です。

他にも「あんこって何からできているの?」「おでんの中の卵って、おみそ汁の卵と違ってつるつるしてるけど、どうやって作るの?」「ペットボトルのお茶しか飲んだことがないからお茶の入れ方が分からない」「顔の付いた魚を食べたことがないからシラスや桜エビが怖くて食べられない」「煮干しって、ニボシという名前の魚では……」などの声を耳にすることもあります。

料理教室に通うきっかけは「結婚」という文字が目の前に現れたときや、
孫の面倒をみる機会が増えたから、というケースがほとんどです。

それは、食べること大切さを頭では理解しつつも、ほとんどの人が料理を習ったことがなく、いざ料理をしなければならないシーンに直面すると困り果ててしまうからです。

ただ、「料理を習おう」と思ってくれた人は良いのですが、
「面倒だから買ってきて食べればいい」や「忙しいときは外食でも」と考えがちになると、
さまざまな弊害が起き、その結果として子どもたちにいろいろな形で伝わっていきます。

朝ごはんを食べない子どもたちが増えていますが、
「キャベツに味噌をつけて食べたって立派な朝ごはんよ」と伝えたいです。

お母さんが作ってくれない、料理の作り方が分からない、
うちの奥さんは料理が下手だから……、ではありません。
食は自分の体と心を作る基本です。

食べることを人任せにしてはいけません。食べることを自分のこととして考えてもらえるような方向に導いていくことが食育の原点です。

家庭料理の温かさを伝える料理指導のプロ 向山美和子 [マイベストプロ山梨]

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