子どもの「健康」を育てる

福本智恵子

子どもの姿勢を正す基本機能の育み方

体幹を調えて美しい姿勢に導くプロ 福本智恵子 [ プロフィール ]

現代の子どもたちは「姿勢が悪い」「まっすぐ立てない」「背中が丸い」「机に伏せる」「すぐ転ぶ」「骨折しやすい」「からだが硬い」といったことがよく見受けられます。

また、肩こりや腰痛など大人が抱えるような不定愁訴(ふていしゅうそ)のある小中学生も増加しています。これらの一番の要因は「環境の変化」です。

現代のような便利な環境は、子どもたちから「体と心を育み、 脳を発達させる」機会を奪ってしまったように感じています。

私たち「ヒト」は二本足で歩いていますが、
この二本足で立って歩くことこそが「ヒトの基本機能」なのです。
いわば、「健やかに生きるための土台」です。

その機能を獲得するためには、生まれてから1年間を要します。
「重力のある環境の中で二本足で立つ」という不安定な姿勢を身につける過程は、
「体と心を育み、脳を発達させるスタートライン」と言えます。

そして、安定して立てるからこそ動くことができ、
その結果としてさまざまな経験を積み重ね、状況に応じた適切な思考・行動が可能となるとなるのです。創造力を養い、集中力を高め、意欲的な行動につながっていきます。

しかし、便利な環境下で「体と心を育み、脳を発達させるスタートライン」を切る子どもたちは「ヒトの基本機能」を身につけないまま、未熟な機能のままで高度な要求をされているのが実情です。

子どもたちに教育現場(幼稚園・保育園・小中高校)や家庭において、
「ちゃんと立てるからだづくり」で「ヒトの基本機能」を獲得させることが急がれています。

ヒトの基本機能を育むには、生まれてから立つまでの1年間に行なっていることをエクササイズとして学習することです。
赤ちゃんが生まれて最初に行なうことといえば「泣く」ことです。

「泣く」=「呼吸」=「運動」ですので、つまり、産声は生まれて最初に行なう運動なのです。「泣く」時には大きな声を出しながら息を吐いています。

そして、吐いた後はしっかりと息を吸っています。泣き続けていても、息を吸ったり吐いたりを、通常の呼吸の何倍もの力を使って行なっているのです。

きちんと立つための最初の運動として「しっかりと息を吐くこと」「大きな声を出すこと」から始めましょう。大きな声で数を数えたり、歌を歌うことでも構いません。「呼吸運動」によってお腹をしっかりと動かすことが、立つための第一段階の学習です。

子どもの持つ可能性を最大限に引き出すことが、
複雑に絡み合った糸の一端を解きほぐす第一歩になると確信しています。

体幹を調えて美しい姿勢に導くプロ 福本智恵子 [マイベストプロ岡山]

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