子どもの「教育環境」を育てる

細見俊夫

「学力テスト」だけで子どもを評価する教育から脱却を

苦しんでいる子どもの顔を笑顔に変えるプロ  細見俊夫 [ プロフィール ]

25年間、小学校の現場で教師として子どもたちと触れあってきましたが、子どもたちは個性や長所・短所を持っていて、それぞれに無限の可能性と希望に満ちた未来を感じました。

学校の先生たちは一人一人の個性を尊重し、その子どもの良い部分を伸ばしていきながら全人格的な成長をサポートしていくことが本来の役割です。

しかし現実には、「教育」に課せられた任務の大部分が「学力」となり、いわゆる「受験戦争に勝つための学力」を身につけさせることになってしまっているように感じています。

有名幼稚園のお受験に始まって、有名私立・国立の小学校・中学校の受験、高校受験、そして大学試験に就職試験……。
親も先生もテストの点数に一喜一憂し、何とか高い点数を取らせるようと、おだてたり、脅したり、競争を煽ったり、賞罰を与えたりしています。

勉強した結果としてのテストの点数ばかり気にするのではなくて、もっと学ぶことの楽しさや喜びに目を向けるべきです。

また、通知票や内申書のランクだけを意識するのではなく、子どもの人間としての魅力(みりょく)を知るべきだと思います。

教育においては、子どもたちの好奇心や達成感、関心・意欲、自尊感情などの「子どもの思い」を最も大切に扱わなければなりません。

子どもたちのやる気を引き出し、自分の可能性や未来に自信を植え付けてあげることが、教育の本質です。

そのためには、テストやその点数、あるいは成績票や内申書などの呪縛から解放してあげる必要があります。

それができれば、その先にある子どもたちの本当の姿が見えてくるはずです。

教師や保護者が意識や考え方を変えることが、テストだけで子どもたちを選別する教育から決別するきっかけとなると思います。

苦しんでいる子どもの顔を笑顔に変えるプロ  細見俊夫 [マイベストプロ大阪]

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