子どもの「親」を育てる

安達嘉信

子どもの不登校を防ぐために親が出来ること

心を癒やすカウンセリングのプロ  安達嘉信 [ プロフィール ]

文部科学省の平成21年度の資料によると、全国の小中学生の不登校生徒数は122,432人、高校の不登校生徒数は51,728人となっています。

島根県の場合は数年前まで不登校率全国1位だった時期があり、現在も高い順位にあります。
このような地域でカウンセリングをしている経験を通して、不登校の現状を考えてみます。

まず、「不登校」と「ひきこもり」は違います。

「不登校」と「ひきこもり」は、よくワンセットで語られますが、両者は「学校や社会に適応できない」という共通点はあるものの、その本質は同じではありません。

「不登校」は、「いじめ」「学業不振」「家庭環境」などが原因で、学校に行けなくなることです。
また、不安や悩みにより、子ども自身が自分でもよく理由がわからないままに「不登校」になるケースあります。

一方、「ひきこもり」は、自分自身の意思で学校・社会に出ないことを選択していることが多いと言えます。
「ひきこもり」を選ぶ人たちの多くは、学校で「不登校」になった経験もなく、学業をがんばっていました。

しかし、学校時代に勉強以外の人間力やコミュニケーション力を身につけていなかったために、学校・職場において疎外感を感じた結果、ひきこもることを選択したのです。

最近の保護者の間では「不登校」に対する理解も広まり、「学校に行くことがすべてではない」「行きたくないと言っているから、行かせなくてよい」という考えもあります。

この考え方を否定はしませんが、「そのうち学校・社会へ行くだろう」と楽観視していると、学校・社会に戻るタイミングを逃してしまう可能性があることを指摘しておきます。

そして、父親・母親がいつまでも独身時代の生活パターンを続けていることに違和感を感じます。

例えば、露出度の多い服を着て派手なネイルをしている母親と友達付き合いが忙しい父親の夫婦などです。この事は悪いことではありませんが、子どもを中心にした家族構成がなされていないため、子どもは親からの愛情を感じることができていないといえます。

親子関係は、友達感覚ではなく親としての責任を果たす役割があるということを認識してもらいたいと思います。
子どもが不登校にならないためには、子どもから話しかけてきたときに、手を止めてゆったりとした気持ちで聞いてあげてください。

「今は忙しいから後で」という返事は、子どもの心を閉じさせてしまいます。
「家には頼れる親がいる」と思えるからこそ、子どもは家でエネルギーを充電できるのです。
学校で多少何かあったとしても、家庭で心のエネルギーが充電できれば、また学校に通えるようになります。

心を癒やすカウンセリングのプロ  安達嘉信 [マイベストプロ山陰]

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