子どもの「親」を育てる

松田幸都枝

応用行動分析に基づく子どもとの接し方

発達障害と自閉症のセラピスト 松田幸都枝 [ プロフィール ]

子どもは「希望」ですが、その「希望」を「失ってしまった」と感じている家族が少なからずいます。例えば、医療関係者や通園先で、「発達障害ですね。疑いがあるから様子を見ましょう」などと言われて、慌てない保護者はいません。

また、教育の専門家から「こういう子どもは、ほめて育てるんですよ」といわれても、家で言うことを聞いてくれない自分の子どものどこをほめていけばいいのか、と悩む家族もいます。

しかし、一人として同じ子どもはいません。そして、どんな子どもにも「すごい!」と言わせるような誰にも真似ができない素晴らしい長所が絶対にあります。

もし「うちの子は、いつも幼稚園の先生に叱られてばっかりで駄目」「3歳にもなってもお話ができないので、知的障害に違いない」と思われるのであれば、「行動のきっかけ」「実際に子どもがした行動」「その結果、何が起こったのか」を観察をしてください。

これは「3タームコンテンジェンシー」という応用行動分析の手法です。
その手法のポイントは、「出来がよくないから」「いじわるだから」といった親の思い込みは捨てることです。ここで、具体的な子どもとの接し方を挙げてみます。

「どうしてそのような行動をとるのか?を検討する」

「お菓子がもらえる」「テレビが見られる」「野菜を食べなくて済む」など、わかる範囲でいいので、3日ぐらい観察して「行動の背景(=目標)」を紙に書き出してみましょう。もし不適切な行動で子どもが目標達成してしまったら、「子どもに1点とられた」と考えてください。(※応用行動分析では、行動分析と言います)

子どもに「点をとらせない」ように考える

不適切な行動で、「お菓子がもらえる」「テレビが見られる」「野菜を食べなくて済む」などの目標を達成させないようにしてください。ただし、かなり根気のいる場合があります。体力と気力があるときに周囲の人全員でがんばってみましょう。(※応用行動分析では、問題行動の消去と言います)

叱る回数<褒める回数

一日の終わりに今日はどっちが多かったかを数えてみましょう。ただし、褒められていることが子どもに伝わるように意識してください。(※応用行動分析では、強化のインターバルと言います。

発達障害と自閉症のセラピスト 松田幸都枝 [マイベストプロ東京]

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