[企業の再生]経済を復活させる企業改革論

平松幹夫

経営において最小経費で最大効果を生むマナー

マナーと自分磨き、生きがいづくりを指南する人育てのプロ 平松幹夫 [ プロフィール ]

日本には「顧客満足」「顧客第一主義」という言葉が存在します。多くの企業がそれを経営理念に掲げ、それを具体化するために、「安くて良いモノ」を提供しようとする企業努力を行っています。しかし、それだけでは限界が見えてきているのも事実です。今後は「無理して、良いモノを安価に提供する」より「他の方法でお客さまに喜びや、感動を与えること」に尽きると考えます。

経営に携わる限り、その周囲には必ず「他者」の存在が有りますが、他者に対して喜びを与える配慮がマナーの根幹です。つまりマナーとは、他者に対し、感謝・敬意・思いやりの心を抱き、それらを態度・表情・言葉・文章などで表現することで、喜びや感動を与えることです。ここに、経営にマナーの視点を導入する大きな意義があります。他者に喜びや感動を与えるために素敵なマナーを発揮するのに経費はかかりません。しかも、多くの企業が最優先課題に挙げている「リピーター獲得」にも、多大な効果をもたらします。それは、顧客管理にも当てはまります。バックヤードでコンピューターを駆使して行う前に、マナー心を発揮した人的サービスを顧客管理の原点にするべきです。

但し、これは机上の理論では実現しません。現場における実践が何より大切です。したがって、従業員全員に対してマナー教育を実施する必要性があります。しかも形ばかりの教育ではなく、「マナーとは何か?」「なぜ経営にとって必要か?」を徹底的に認識してもらうとともに、それを具体的に発揮する手法を身につけなければなりません。

加えて、マナーは学生や新入社員のためだけのものではありません。経営に携わる人、指導的立場にある人が率先して身につけ、それを部下に教えるべきです。昔の日本では、マナーは政治の根幹をなす大変重要なものとして捉えられていました。例えば、聖徳太子は官僚に「和の大切さ」を説き、将軍足利義満は武家階級を対象に礼儀作法を確立し、江戸幕府は諸大名に礼儀作法を実践させています。西洋諸国でも、まず王室からマナーが生まれ、諸侯、貴族、騎士の順に普及しました。

このようにマナーは経営の在り方を表すバロメーターであり、円滑な経営のパスポートです。最小経費で最大効果を生むマナーを、ぜひ経営に生かされてはいかがでしょうか?

マナーと自分磨き、生きがいづくりを指南する人育てのプロ 平松幹夫 [マイベストプロ岡山]

プロサミットとは?

教育や雇用、企業活動の再生など、日本には解決しなければならない課題が山積み。日本全体の再興・活性化がフォーカスされている今、 「日本を元気に」をキーワードに全国の"プロ"が世の中に新しい気付きを提言・発信します。

ページの先頭へ戻る