沖縄県内を対象に、建物やお墓のリフォーム工事を展開（3/3）

清明祭で親族が集うお墓の改修・高圧洗浄にも力を入れていきたい

　建物関連に加え、これから伊藝さんが特に力を入れていきたいのが、お墓の改修・高圧洗浄です。コロナ禍が落ち着きつつあるなか、沖縄県では、それまで自粛していた清明祭（シーミー）という墓前祭を再開する動きが広がってきました。

　「シーミーでは親戚一同がお墓の前に集い、食事を楽しむのですが、久しぶりにお墓を訪れた方々が、劣化が進んでいる様子を目の当たりにし、『きれいにしてほしい』というご依頼をいただくことが増えました」

　お墓を手入れするにあたっては、準備がとても大変。水や電気が通っておらず、車を横付けできる場所でもないためです。伊藝さんのもとでは、クレーン付きトラックに水タンクと発電機を用意し、現場を回っています。

　今後さらに多くの要望に応えていくため、態勢を整えていくことを検討。事業を充実させていくためにも、人材育成には一層熱を込めたいところですが、「成長したメンバーが独り立ちし、活躍してくれたらうれしい」と胸の内を語ります。

　「戦力が欠けてしまうという意味では、会社にとってマイナスかもしれません。しかし、かつての私がそうだったように、技能が身に付くと、自分の力を試してみたい気持ちが出てくるでしょう。私がうるさく言って、それぞれが進みたい道を邪魔したくないのです」

　なお、独立したからといって付き合いがゼロになるわけではないとも。「私が案件をたくさん獲得して、手伝ってもらうことでwin-winの関係になれますから」と笑顔を見せます。

（取材年月：2023年7月）

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⇒年間対応実績約40件、リフォーム関連の事業を幅広く手掛ける