成長段階にある事業者の基盤固めをサポート、意欲的な事業展開を後押し（2/3）

“真面目な努力家”というイメージの一方、気さくな性分とフットワークの軽さで周囲を笑顔に

　銀行に入行後、数年後には支店の営業キャンペーンで成果を残すなど、手応えを感じていた謝名堂さん。同時に、早い段階から独立を意識し始めていたと言います。
　
「事業資金の調達に頭を悩ませる多くの経営者と向き合い、企業の内情や事業展開まで検証を重ねて、親身な対応を心掛けていました。難関資格の宅地建物取引士と1級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格取得にチャレンジしたのも、より役立つアドバイスがしたいと考えたからです」

　しかし、次第に組織の一員としてできることの限界を思い知るように。
　「お客さま一人一人との対面時間も限られますし、事業が順調に進み始めても、転勤により担当から外れることが多々あり、事業が安定するまでのサポートが十分にできないことにジレンマを感じずにいられませんでしたね」

　「より経営者に近い立ち位置で力になりたい」と強く意識しはじめると、勤務の傍ら一層勉学に励み、行政書士や中小企業診断士などの資格も取得します。
　
　「同級生の中では、20代で飲食店などを開業するのは珍しくありませんでした。しかし私が身を投じようとする分野の責務の重さを思えば、十分なポテンシャルを身に付ける近道はありません。『30歳での独立』が目標でしたが、実力と自信をつけるまでさらに数年をかけなければなりませんでした」

　“真面目な努力家”というイメージの一方、声がかかれば仕事を離れての会食にも進んで参加しているとか。元来の気さくな性分とフットワークの軽さで、いつも周囲を笑顔にする、そんな親しみやすさも魅力の一つのようです。

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