企業に応じた労務管理の〝最適解〟を見極め、「安定」を導く（3/3）

茶道によるメンタルトレーニングや社会福祉など、さまざまな分野に知見を広げる

　畑田さんは、弁護士など各士業や、公的機関とのネットワークを生かし、必要に応じて連携します。
　「経営者からの労働トラブルの相談など、事業を続ける中では社労士だけでは対処しきれない問題が起こります。専門家のみならず、労働局にもパイプがありますので、スムーズに解決できる支援につなぎます」

　また、小学生の頃から40年近く茶道をたしなみ、師範としての顔も持つ畑田さん。自身のストレス解消法だったことから、メンタルトレーニングとしての効果に注目し、社労士仲間にも指導を行っています。
　「所作を通して手先や指先にまで意識を向け、目の前のことだけに集中できる時間は、せわしない今の時代にあっては貴重です。季節を感じながら、静かに自分自身と向き合う習慣をつけることは、心の安定につながります」

　興味の幅を広げ続ける畑田さんが、次に目を向けるのは、社会福祉の分野です。
　「成年後見制度の支援にも活用できると考え、学びを深めています。将来的には、犯罪や非行をした人など社会的弱者と言われる人の教育や就労支援にも取り組みたいですね」

　畑田さんが目指すのは、企業にも、働く一人一人の人生にも「安定」を導くことです。
　「顧問先企業で日々の業務がきちんと回り、大きな問題を残さず、適正に運営できていると実感できたときはやりがいを感じます。すぐにはリターンが見えにくいかもしれませんが、労務管理が適切に実践できれば、安定を実感いただけます」と力を込めます。

（取材年月：2023年10月）

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⇒面倒な労務管理業務の負担を減らし、企業の安定に貢献