60年にわたって培った塗装の技術で地域の住まいを守る（3/3）

創業時から地域密着で事業を展開。歴史をつなぎ地域に貢献していきたい

　創業時から、地域密着で事業を展開してきた「倉敷塗装」。丁寧な打ち合わせを通じて顧客の要望をかなえ、困り事やトラブルがあれば迅速に駆け付けるなどアフターフォローも徹底することで、実績を重ねてきました。

　現在、藤原さんのもとに寄せられる案件は相当数あり、スケジュールはしばらく先まで空きがない状態とのこと。対応が難しい場合は協力会社の力を借りることになりますが、声を掛けるのは、かつて同社に勤めていた優秀な職人たちです。独立を応援する姿勢もあって、これまでに数多くの後進が巣立っていると言います。

　「当社で働き続けてほしい気持ちがゼロではありませんが、知識やスキルが身に付いてくれば、自分の力を試したいと思って当然です。うちに在籍していた職人は実力も気心も知れていますし、忙しくても何とか都合を付けようとしてくれて。その心意気を有り難く感じます」

　それぞれの道で活躍する仲間と同様、代表となった今も毎日現場に立ち続け、業務に励んでいます。「お客さまと話をしたり、仕上がりをほめていただけたりするのはうれしいですからね。足腰が丈夫なうちは続けたいと考えています」

　そう語りながらも、自身には頼もしい後継者がいます。息子の俊一さんで、高校卒業以来、15年近く藤原さんの下で腕を磨いています。

　「先代から続く歴史を、次の世代に引き継いでいくことも私の役割です。これからも皆さまのお住まいを守ることで、地域に貢献していきたいですね」

（取材年月：2023年8月）

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⇒60年の歴史を持つ地域密着の塗装会社