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コラム
第116回「春のお墓参り」
2024年5月1日
こんにちは、西部霊苑です。お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。
さてこの時期は暑さ寒さの日が乱れつつもしっかりと季節は進み、春のただ中を感じる方も多くいらっしゃる頃かと思います。
今回は「春のお墓参り」についてお話させていただこうと思います。
【春のお墓参り】
月に1度や特に時期に決まりを持たずお墓参りをされている方もいらっしゃると思いますが、季節ごとにお墓参りをされている方の中には3月にはお彼岸を機会にお墓参りをされ、次はまた季節ごとの何かの機会をきっかけにと考えられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
4月の仏教関連の行事と言えば4月8日はお釈迦様の誕生日のお祝いをする花祭り・灌仏会(かんぶつえ)があり、お寺などで仏像を配した花御堂に甘茶をかけお祝いするとともに子供の健康と成長を祈る行事となっています。
また5月には母の日があります。元は諸説あり海外の行事で日本でも明治時代末期にキリスト教の行事として教会で広まりましたが、現在の私達になじみある母の日の風習は1973年にお菓子メーカーが広めたことがきっかけとされているようで、その後1947年に毎年5月の第2日曜日が母の日とされました。
私達がお墓参りや生活の中でご先祖様に感謝をする行事には仏教由来のものが多くありますが、それ以外にも季節や農作業の都合など生活に密着したもの、神様(神道)に由来が近いものなど実はさまざまなものがあります。
また私達日本の文化には元来神仏習合の風土もあります。
最近では母の日をお墓参りのきっかけにされる方もいらっしゃいます。
また亡くなった方のお誕生日をその方の事を想うきっかけとしたり、自分の誕生日に感謝の気持ちを伝えるためなど、お墓参りをするきっかけはなんであっても構いません。
お墓参りは静かで心落ち着く時間を私達はもらうことが出来ます。ひととき日々の忙しさを離れ、心静かにお墓の前で手を合わせる時間を持っていただければと思います。
【この時期の供花】
春はさまざまなお花の時期であり、仏花としても華やかなものを揃えることが出来ます。
例えばマーガレット(モンシュンギク)や牡丹、ユリなどこの時期の季節のお花を選ぶものよいかと思います。
スイセンやリンドウ(スズラン)は春の時期のお花で白く涼やかで仏花にむいていそうですが、毒性があるため仏花としては向いていないので注意をしましょう。
供花にはお墓の花生に合わせて左右用に2セット、5本や7本など奇数で左右数を合わせ、ひし形に整えてお参りする私達のほうを向けお供えします。
生花をお供えすることが禁止されている墓地、霊園ではお参りの際にお供えし、その日のうちに持ち帰るようにしマナーを守るようにしましょう。
お墓参りをするタイミングに決まりはありません。出来れば毎日でもよいとも言われることもあります。お墓参りでは一時日々の忙しさ忘れさせ、感謝の心を私達に教えてくれます。肩を張ることなく気軽にいつでもお墓参りをしていただければと思います。
それでは次回コラムもよろしくお願いします。
コラムのテーマ一覧
- 春のお墓参り
- 春のお彼岸
- 自分史を作る
- お墓参りの念仏、お題目
- お墓の虫よけ
- お墓のシミのお掃除
- 祥月命日と月命日
- お墓参りの負担を減らすリフォーム
- 春秋のお彼岸の日
- お盆の準備
- お墓さがしのポイント
- 忌明けのお墓参り
- 花まつり・灌仏会と春のお墓参り
- 納骨堂・永代供養へのお参り
- 冬のお墓参り
- 年始のお墓参り
- お卒塔婆
- お墓の戒名・法名入れ
- 仏花のマナ
- お彼岸
- お盆の由来
- 弔い上げ
- 納骨式の作法
- 彼岸会
- 喪中・忌中で注意したいこと
- 苗字が違う方が同じお墓に入ること
- お墓参りの作法の違い
- 宗派ごとのお墓の違い
- お墓の建て替えについて
- お墓の建立について
- お盆
- 永代供養
- 納骨堂について
- お墓が倒れてしまった場合
- 生前墓(寿陵)について
- 春の仏花
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