スポーツや団体活動の当事者とサポーターとの思いをつなぎ、応援の輪を広げたい（2/3）

競技者、保護者としての経費調達の体験から、アマチュアスポーツに貢献する事業をスタート

　宮崎県中央部に位置する都農町出身の黒木さん。子どもの頃から体を動かすのが好きで、小学校から大学入学まで続けた剣道に始まり、中学では柔道、大学時代にはラグビーと、時には複数並行して続けてきました。
　
　事務機器メーカーの営業職に就いてからも、アームレスリングにキックボクシング、子どもに影響されて通いはじめた空手道場と、格闘技への情熱は冷めぬまま。50代に突入した現在では、九州のみならず全国大会でも名前をとどろかせるほどの腕前とか。

　「どの競技もトーナメントを勝ち進んでいくにつれ、地域から県へ、さらに九州から本州の各都市へとステージが広がり、経費も膨らみます。娘たちも小学生の頃から空手やバレーボールに親しんでいましたので、選手の保護者としても、活動費の工面には苦労しましたね」と振り返ります。

　当時、親戚や友人、近隣の人から支援を募る中で、「物販で活動費を賄う」という新発想を知り、さっそくトライします。

　「選手がお金の心配なく、プレーに専念できる環境を整えられる」と手応えを感じた黒木さんは、勤めていた会社を辞め、当事者としての経験を元に独自の販売システムを構築。アマチュアスポーツに貢献する道へと歩み出しました。

　「スポーツをするのも、見るのも好きなので、地元の大会によく足を運んでいます。スポーツ談義を交わす中でも、費用面で頭を悩ませているという声は、今もよく聞かれます。当方の事業を通じて、少しでもお力になりたいですね」

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