おしゃれは内面の魅力を伝える手段。装いのコンサルティングで、豊かな日々を紡ぐお手伝いを（2/3）

子育てや介護を経て、幼少期から好きだったカラーを一生の仕事にしようと起業

　大学で染色に関するテキスタイルを専攻し、テキスタイルデザイナーとして働いていた湯地さん。結婚・出産を機に退職した後は、子育てと介護に専念する時期が続きました。子どもも成長し、一段落した40代後半、「これからは『○○ちゃんのママ』ではなく、自分自身として生きていきたい」と考え、幼少期から好きだった色について再び学び始めます。

　「試しに色彩検定を受けたら面白くて。合格するたびに、再び社会とつながって視野が広がる心地良さを感じたんです。パーソナルカラーと出会ったのもその頃です。自分に似合う色を知りたいと、パーソナルカラー養成講座に通うことにしました。でもね、最初は半信半疑でした」

　しかし、診断された色を使いこなして、どんどん印象が変わっていく同期生の姿を目の当たりにし、「これほどまでにすてきになるのか」と感銘を受けます。

　カラーを一生の仕事にしていくと決意し、外見をトータルにアドバイスできるようメークやスタイリングについても勉強。2011年に仲間3人で横浜市の中心市街地に「カラーパーティー」を設立します。8年間営業した後、メンバーの生活の変化に伴い閉店を迎えましたが、湯地さんの情熱が途絶えることはありませんでした。

　「私自身、年齢を重ねたことで、歩んできた道のりや経験してきたことが、ミドルエージ、プラチナエージの奥行きのある美を外見に導くために役立つと実感しました。同世代の方々を彩るお手伝いがしたいと考え、2021年に湘南で再スタートを切りました」

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