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川田哲

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川田哲(かわださとし) / 職人

有限会社川田建装

コラム

香川県内で鉄筋コンクリートの雨漏りについて

2015年7月4日 公開 / 2015年11月18日更新

テーマ:香川県で雨漏りの二次被害対策

コラムカテゴリ:住宅・建物

鉄筋コンクリートで発生する二次被害について

耐用年数が70年以上といわれる鉄筋コンクリートでも、メンテナンスを全く行わず放置すると劣化を早めてしまいます。
劣化現象を長期間放置することによって、室内への漏水や外壁の欠落などにつながり危険です。

鉄筋コンクリートの中性化についてはご存じでしょうか?

鉄筋コンクリートは、酸性雨をはじめ、煤煙、排気ガス、炭酸ガスにさらされています。
酸性が強いこれらの物質が鉄筋コンクリートに浸透すると、アルカリ性の鉄筋コンクリートが中和化していきます。

鉄筋コンクリートが中和化することだけでは、強度や耐久性が低下することはありませんが、二次被害として、鉄筋コンクリート内部にある鉄筋が錆びて膨張し爆裂を起こします。

また、施工不良、地震、風などの外力、乾燥や湿潤の連続により鉄筋コンクリートにひび割れが発生して、雨水が侵入することで、鉄筋が錆びて膨張し爆裂を起こします。

発生しやすい場所、見つけやすい場所について

浸入水による鉄筋コンクリートの爆裂は、一般な外壁、バルコニーや廊下にも発生することがあり、目視で確認できる部分もあれば、壁内部に発生している部位は、打診調査などを行う調査が必要です。

1階にコンクリート打ってから、次に2階にコンクリートを打つため、1階と2階の間にコンクリートの打ち継ぎが発生します。
この打ち継ぎの処理が適切に行われないと、コールドジョイント等から、雨漏りが発生しやすいです。

斜め壁は、垂直な壁と同様にタイルを貼ったり、塗装することが通常です。
そのため、垂直な壁よりは雨を受けやすい斜め壁は、雨漏りが発生しやすい場所でもあります。
一般的に打ち継ぎや斜め壁からの漏水は見つけづらいです。

三次被害の可能性と雨漏り対策の必要性について

漏水の二次被害として、コンクリート内部にある鉄筋が錆びて膨張し爆裂を起こすと、三次被害として耐久性や耐震性が低下します。
このような三次被害を引き起こさせないように雨漏り対策のメンテナンスが必要です。

鉄筋コンクリートの外壁には、外観を良くしたり、中和化しないように、タイルを張ったり、防水塗装することがあります。

タイルを張り付ける時に使ったモルタルの水分が蒸発して起こるドライアウトによって、タイルの浮きが発生し、最悪剥落が発生する恐れがございます。
また、塗装には、コンクリートの乾燥収縮から起こるひび割れが発生することがあります。
このようなことが起きないように、定期的な鉄筋コンクリートのメンテナンスが必要です。

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