歴史ある金沢の土地柄に精通、土地測量・境界問題に豊富な実績（2/3）

生まれ育った金沢で開業、実直な姿勢で信頼を集め法人化へ

　事業所を構える金沢市で生まれ育った能登さん。地元の工業高校、工業大学へと進学し、土木や測量の分野で学業に励みます。「中学の時、数学で立体図形を描くのが好きだったんです。それが現職への関心の入り口でした」と振り返ります。

　「大学卒業後は、建設会社や司法書士事務所に勤め、登記などを担当しました。資格取得などを経て、2001年、29歳で土地家屋調査士として独立・開業しました」

　当初は、同業者が受注した案件をサポートすることが主でしたが、実務力を評価され、徐々に直接依頼が舞い込むように。より多くのニーズに応えられるよう、2007年に法人化しました。

　「株式会社を設立したのは、今も尊敬している先輩の勧めもありました。『よい仕事をするためには、しっかりと仲間を雇用できる体制を整えた方がいい』とアドバイスを受けたことが、後押しとなりました」

　個人事業主としてスタートして以降、懸命に走り続けて20年あまり。「厳しいお客さまも多々いらっしゃり、順風満帆とは言えませんが、得るものが多々あり感謝でいっぱいです」と能登さん。いずれの場面、工程でも高い精度が要求されるため、一つ一つ丁寧に向き合ってきたと語ります。

　「私どもと、長きにわたりお付き合いしてくださるお客さまがたくさんいらっしゃいます。一度でも不誠実なことをしていたら、信頼関係を築くことはできなかっただろうと思います。実直な対応が今につながっていると自負しております」

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