顧客の理想をかなえる満足度の高い塗装工事で感動を届けたい（2/3）

大工職人や住宅リフォームの営業などを経て30歳で独立

　1981年に福岡県北九州市で生まれた中園さん。地元で大工職人としてのキャリアをスタートさせます。「21歳のとき、名古屋の建設業者で勤めていた同級生から『一緒に働かないか』と声を掛けられ、愛知県へ移住しました」

　その事業者で2年間勤務した後、営業スキルも身に付けたいと考え、住宅リフォームを打ち出す会社に転職。大工職人をしていたため現場に詳しく、客先で具体的に施工内容などを提案できたことから、周囲よりも成績がよかったそうです。

　実績を積み、28歳で別のリフォーム会社へ移り、営業兼職人として活躍。特に塗装業務に携わる機会が多く、現職につながる知識を養い、技術を磨くことができました。個人としては技能が高まり充実した日々でしたが、中園さんの胸には次第に「独立したい」という気持ちが湧き上がってきたと言います。

　「当時は下請けの案件がメインだったので、会社としてできることは、どうしても元請けからの発注金額に合わせたものとなります。範囲が限られ、施工後にお客さまから『もうちょっとこうしてほしかった』と毎回のように言われていました。与えられた条件の中で常にベストを尽くしていたのに、お客さまにご納得いただけない事実に歯がゆさがありました。ご不満を減らすためにも、自分が元請けとなろうと決心したのです」

　中園さんは2011年、30歳で個人事業主として独立。住まいのメンテナンスに尽力し、創業から10年の節目を迎えた2021年に法人改組しました。

＜次ページへ続く＞

【次ページ】自身が大切にしている「情熱」と「誠意」から社名を「ジョーセイ」に

次のページへ