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岩橋たか子

企画、コンサル、講師など多岐に活躍するハーブのプロ

岩橋たか子(いわはしたかこ) / ハーブクリエイター

ひだまりハーブガーデン&スクール

コラム

夏バテ予防と改善に大活躍のハーブたち!

2022年8月4日 公開 / 2022年8月6日更新

テーマ:ハーブの健康活用

コラムカテゴリ:美容・健康

コラムキーワード: リラクゼーションハーブ 効能薬膳 料理

毎年、記録的な暑さと報道されますが、今年の夏の暑さは尋常ではありませんね。
さらにコロナも感染者数が右肩上がりで、二重のストレスとなっています。


ハーブウォーター


気温差がうみだすカラダへの影響


日本の夏は気温だけでなく、湿度も高いため、熱中症リスクは高く、
そして夏バテで体調を崩すことが多くなりますよね。

とくにこの時期は、室内外の寒暖差がカラダにとって大きなストレスとなります。
こうした物理的ストレスが、自律神経系、ホルモン系に影響を及ぼすため、
それにより免疫系も大きな大きな打撃を受ける事になるわけです。

この時期の心身にさまざまな症状があらわれることを
一般的に「夏バテ」とよびます。

疲れがとれなくてだるい、ヤル気がでない、食欲がない、熟睡できない。

そんな状態が長く続くと、栄養とれず心身共に不安定になりがちなので
一日も早くライフスタイルを見直して改善することが夏を乗り切るポイントになります!




夏バテって何?


先にも記載しましたが、夏バテには心身にさまざまな症状があらわれることをいいました。
そもそも「夏バテ」となる理由にはいくつかの要因があります。

高温多湿による発汗異常


夏の特徴である、高温多湿の環境下では、発汗や蒸発が不十分となり体温調節がうまくいかなくなることがあります。この状態が続くと栄養不足や、水分不足、体調不良などが重なると夏バテどころか熱中症になる危険性があります。

室内外の温度差による自律神経の乱れ


室外は高温、室内はエアコンでひんやり。・・・といった、温度差の大きい室内外を行き来することにより、自律神経のバランスが崩れてしまいます。
自律神経は、循環器、消化器、呼吸器など私たちカラダ全体の(臓器や組織の活動、体温の調整、睡眠における)調整をしています。いわゆる交感神経と副交感神経のスイッチの切り替えを担っていて、この機能が私たちが健康でいられる基本的な自律神経系のメカニズムとなっています。その自律神経の乱れにより、疲労、睡眠不足、食欲不振、胃腸の不調、頭痛、動機・息切れ、めまい・立ちくらみ、などの体調の不良が引き起こされるというわけです。

寝苦しい夜が続き睡眠不足に


夜間の最低気温が25℃以上になることを熱帯夜といいますが、今年は最低気温が28度や29度といった尋常ではない夜が続いていますね。いわゆる寝苦しい夜が多くなり、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりして、睡眠の質が低下し、睡眠不足に陥ることがあります。睡眠で日中の疲労を回復することができないまま、疲れががどんどん溜まると夏バテになってしまいます。

冷たいものの摂り過ぎ


暑さで胃腸が弱っているところに、冷たい食べ物や飲み物を摂り過ぎると、胃腸が冷え過ぎて血流が低下することで働きがさらに低下し、消化不良のまま下痢を起こすことがあります。胃腸の不調は食欲の減退によりカラダに必要な栄養素不足を招き、それが夏バテを増進させるという悪循環に。また、下痢が脱水症状につながることにもなります。

水分や塩分の不足による脱水


長時間直射日光の下にいたり、暑さの中で運動をしたりすると、発汗が過剰になります。発汗時には、水分と同時に、塩分やその他のミネラルも体から外に出てしまうため、水の補給のみでは元に戻れない状態になります。塩分、ビタミンやその他のミネラルの補給も回復には重要な要素です。水分代謝がうまくいかないとカラダの水分不足による脱水状態を起こすことにもなりかねません。熱中症にも大きく繋がる要因です。

夏バテ改善のためのポイント


この時期の一番大事なポイントは「小まめな水分補給」です。

気温が高いし、体温も上昇中・・・
冷たい飲み物が欲しくなりますが、ぜひ常温を心がけましょう。
冷たいものは、胃腸の血流を悪くし、細胞自体を緊張させます。=吸収率が悪くなる、ことに。
せっかくの水分、無駄にしたくないですよね。

水分はミネラルウォーターや麦茶、そしてミネラルやフラボノイドがたっぷりなハーブティーをお薦めします!
ビタミンCたっぷりのローズヒップや、水分代謝を促進するハイビスカス、紫外線や活性酸素に対してエビデンスがあるルイボス、グリーンティーなどがいいでしょう。ミネラル分も豊富ですので、美味しくカラダにも最適な水分補給になります。

そして、飲み方ですが、一気に沢山を口にするのではなく、
1回に50ml程度、1~2時間に200mlを意識するといいですよ。
これも、一度に沢山吸収できない事を考えた上での最適な飲み方となります。

ノドが乾いた感じがなくても意識して補給してくださいね。

また、一日の水分摂取は飲み物だけではなく食事からも取り入れています。
ハーブ薬膳の講座でもお伝えするのですが、夏に必要な栄養素は旬の夏野菜や果物なども最適です。
汗と一緒に失われやすいミネラル やビタミンを補えるので理想的です。





そして、ストレスは、消化機能の低下や腸内環境の悪化にもつながるので、できるだけリラックスできる方法を普段から考えて実践するといいですね。

アロマバスや単なる芳香浴、ヨガで瞑想など。
心地よい時間をゆっくり過ごすだけでもカラダに与える影響は違います。

食欲がない時は、おそうめんみたいな簡単なもので済ませてしまいがちですが、
そればかりでは必要な栄養素が十分にとれません。
そうなると、カラダがきちんと働いてくれなくなるので疲れも残ってしまいがち。
また食欲がなくなる・・・・といった負のスパイラルにもなります。

ビタミンやミネラルはもちろんですが、タンパク質もしっかり確保することが
夏バテ予防や改善には早道です。

基本的に植物性のものを多く摂りたいところですが、しっかりお肉も食べたい!
そんな方にお薦めなのは、鶏の胸肉には「イミダプチド」が豊富に含まれ、自律神経系を調整してくれるだけでなく
酸化ストレスも軽減してくれることがわかっています。

とにかく動物性のタンパク質は消化しづらいから、しっかり噛んで食べることや
タンパク質分解酵素の多い野菜と一緒に摂るなど食べ合わせを工夫したいですね。

そして、この夏は特に欠かせないエアコンの使い方も一度見直しましょう。
外気と室内の温度差は5度以内におさえることで、
身体へのストレスは減り、体調不良のリスクも低くなるとされています。

カラダは冷やすことによっても不調を呼ぶので、
その閾値が微妙ですが、とにかく冷えたと思ったらすぐ温めて血流を促すように
ストレッチなどカラダを動かしたり、温かい飲み物で対応するといいですよ。


ハーブティー


ハーブティーをあまり知らない皆様も、香りや味でほっとできる一つをシングルでもブレンドでも
ひとつの種類を持っているといざという時に大活躍します。

思っている以上にカラダに分かりやすく作用してくれるのを感じて頂けると思いますので
ぜひ、ハーブティーを意識して買い求めてくださいね。

もちろん気になる健康のこと、ハーブの事も含め何でもご相談ください。
お待ちしています。(*^-^*)

この記事を書いたプロ

岩橋たか子

企画、コンサル、講師など多岐に活躍するハーブのプロ

岩橋たか子(ひだまりハーブガーデン&スクール)

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