見た目だけでなく、内面から美しさを磨き、自分に自信を持つためのお手伝いを（2/3）

爪に対する悩みを抱える人に寄り添い、健康な指先を取り戻せるサロンへ

　「サロンを開設した当初は、マニュアル通りにネイルができればいいと思っていました」と水木さん。「ただ、お客さまと接するうちに、少しずつサロンの方向性が変わっていきました」。それは、爪が薄くなってすぐ折れてしまったり、乾燥して二枚爪になったり、爪に問題が生じている人が予想以上にいたからです。

　2000年代半ばにはネイルアートが浸透し、世間で大きな話題を集めました。水木さんのサロンにもたくさんの人が訪れるなか、「ネイルを存分に楽しんでいるものの、爪自体がダメージを受けている人が本当に多い」と痛感したそうです。爪をきれいにしたいはずなのに、傷んでいたら意味がないのではないか。そんなジレンマを感じるようになりました。

　「どうすれば爪のコンディションを整えることができるか」を真剣に考えるようになった水木さん。同じような手入れをしても、体の状態によって効果に違いが出るという一つの要因を見いだしました。「爪だけをケアしても、根本的な解決にはならない」。そんな気概から、爪の健康を保つための食生活を学ぼうと、野菜ソムリエの資格なども取得しました。

　「私のサロンでは、ネイルデザインをご提案するだけでなく、爪をかむくせがある方、深爪の方など、爪に対して悩みを持つ方に寄り添っていきたいと思いました。そこから、健康な指先を育てることに力を注ぐようになっていきました」

＜次ページへ続く＞

【次ページ】フットケアにも力を入れ、巻き爪の再発を防ぐ歩き方レッスンなども展開

次のページへ